2011年3月2日(水)


マディンゴを目指しロテテを朝早く起きて出発の準備をする。チェーンの調整をしてから出発。天気がよくない。ずっと曇り空。カラッと晴れることを祈りながら走る。ぬかるみの中、朝一で数回転倒。本当に嫌になる。もう「アリちゃん走り」に徹する(笑)。深砂の時は人が歩くより遅い「カメちゃん走り」でしのいでいたがぬかるみは通用しなくてバイクを倒してしまうため、アリが歩く速度ほどで走る。倒れたバイクを起こしてくれるのを手伝ってくれた人たちがいて、その人に御礼を言って走りだすが、あまりにもゆっくり走行なので徒歩の人に追いつかれる。まれに路面の良いところで引き離して(?)も、眼前に立ちはだかる無数の巨大水たまりが来ると、水たまりの前でバイクを停め、水の深さや、水底の状態、走行ラインを確認したりしているとまた徒歩の村人に追いつかれて笑われる。この道は今までとは違った大変さだ。何度も何度も何度も何度も、深い泥水の中を通る。エンジンが空気を吸い込むエアインテークの位置が私の腰上あたりにあるのでその深さまでは行けそうだと思うがこの走行は本当に、本当に、かなり、辛い。さすがのGSも水陸両用車じゃないんだから!(笑) またこのロテテを出発してマディンゴへ向かう道の大変な道の状態の場所に限って人が歩いていない。村がない。こんなところでバイクを倒したら誰もしばらく助けも来ない。恐怖との戦い。出発前に友人、淳氏からもらった懐中電灯付きホイッスルを用意して深い水の中へ挑んだこともあった。(淳ちゃん、助かってます!(笑))朝、出発してからずっと、ロテテで出会ったドイツ人ライダーの言葉が耳を離れない。「impossible(不可能)」本当にその言葉そのモノだ。もう少し深い水があったらもう一貫の終わりだ。雨も恐ろしい。一昨日は偶然大雨が降った時に泊めてくれる村があったから良かったが見つからない場合のことを考えると不安でしょうがない。酷く、長い、水たまりの連続と泥道をアリ走りで移動していると後ろから轟音とともに巨大トラックがやって来た。沢山の人を荷台に乗せている。道はトラックが通る幅しか無く私をよけて抜いて行くことが出来ない。私が早く走るしかないが出来ない。その私が必死になって前に進もうとしているのを見てトラックから一人降りて来て後ろからバイクを押す。でも今は押されると困る。(苦笑)やっと100mほど進んだ所でその酷い泥道が一旦終わり、その場所が交差点になっていた。そこでは別のトラックが一台、スタッグして動けなくなっていた。そこにトラックから下りている人が数名いて私に話しかける。私が行きたいマディンゴの道の方向を確認していると英語が話せる人が出て来た。その彼は皆が言う方向と違うことを言う。「皆が言う道は酷い道なのでいかない方がいい。反対側へいくとボワンザという町がありそのあたりからマディンゴへ向かう広くて良い道があるのでそっちへ行くといい」と言う。英語の説明を理解したのと「広くて道の状態が良い」との言葉にひかれて英語の彼の言葉を信用しボワンザに向かった。途中、分かれ道で村人がこっちの道のほうがいいよと言うのでそっちにいくが、ボワンサに行く道が全く道が分からない。結局、道を戻り、そのままボワンザ方面に向かうとまあまあのひどさ(笑)でなんとか町へ到着出来た。町に入ったあたりで人に道を尋ねると英語は出来ないがかなりしっかりした感じの男性が親切に話してくれた。ここからマディンゴへ向かう道はないよ。また戻るようだよ。という。かなりショックを受けていると察してくれたのと、私が誰かここからマディンゴまでの道案内をしてくれる人が欲しいと伝えてみると、とりあえず駅まで行こうとなり町の中心地に一緒に行った。まだ正午前だったがさすがに今日は疲れ果てたのでこの町でホテルはあるかと聞くとホテルに案内してくれた。

【HOTEL LE GLOBE 約4500円素泊まり/水シャワー】

この方はムコロさんという方で出会ってから2キロほど徒歩でずっと案内してくれた。御礼のお金を請求するわけでもなくそのままお元気でと言い帰っていった。有り難くで仕方ない。案内されたホテルの部屋は水シャワーだけだったが作りはきれいでホテルのスタッフが皆親切だ。ブラザビルのコンゴに入ってから一切電話が通じなくなった。iPhoneもコンゴはローミングしていないし、DRCで買ったSIMカードもコンゴでも使えると聞いていたのに一切ダメ。インターネットももちろん通じない。このボワンザの町にはインターネットカフェもない。日本への連絡が途絶えて3日目になるので町で国際電話ができるSIMカードを購入した。ホテルスタッフが購入を手伝ってくれた。やっと日本につながり妻に居場所と状況を簡単に伝えて事務局長ごりちゃんにブログの代筆をしてもらう。この先をどうするか考えるが方針がまとまらない。ホテルスタッフが私が到着した時、泥だらけの格好を見てブーツを洗いますよ。と言いきれいにしてくれた。バイクも洗うところがあるからそこまで行きましょうと言ってくれたのでこの先また汚れるのは判っているが整備もしたいので洗車場にバイクを移動させた。洗車場の向かいの椅子に座っていると話しかけてくれる若者(ジョン)が来て私の状況を聞いてくれた。このボワンザまでは巨大水溜まりの深さはヒザくらいだけど、この先マディンゴまでは腰から胸まであるよという。。もう、ダメじゃん!!!(愕然)ドイツ人ライダーの言う通り、乗せていってくれるトラックを探すか、この町からドリジーまで列車が出ているので列車にバイクを乗せるかという話しの相談に乗ってくれた。ジョンの英語は挨拶程度だったので大事な話しの部分になると意思の疎通が困難になる。また列車だとドリジーまで数日かかるとかなんとか言っているが、よく理解出来ない。大きいトラックが来た時、ジョンが走り寄り私のバイクをマディンゴまで乗せてってと頼んでくれた。しかいそのトラックはマディンゴまで行かなかったのでだめだった。私が携帯電話をホテルに取りに一瞬その場を離れて戻るとジョンが嬉しそうな顔をして私と一緒にマディンゴまで行ってくれる人、キバサさんを見つけていてくれたいて紹介してくれた。ただその人もバイクだ。腰までの水の深さはどうする?と聞くと地元のバイク人はその巨大水たまりを避ける道を知っているから大丈夫という。もう彼らを信頼するしかない。翌朝6:00にホテル前でキバサさんと待ち合わせだ。明日の方針が決まったところでバイクをホテルの駐車スペースに戻し夕食をしたいがホテルにレストランがない。道ばたで肉料理を売っている店?小屋?を発見しチキンとポークを買う。約150円。安!パンやライスは売っていかなったのでピーナッツを一山買い、8円くらいと安いがこれは生焼けで食べれなかった。




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願い虚しく、ロテテを出ても益々、道はひどくなるばかり。







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マディンゴに向かうことが出来ず急遽泊まることにしたボワンサのホテル。











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ホテル前の町の風景。ホテルの向かいは列車の駅になっている。

ホテルに入ったとたん、大雨が降った。不幸中の幸い。。




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ホテル前の町の風景。ホテルの向かいは列車の駅になっている。

ホテルに入ったとたん、大雨が降った。不幸中の幸い。。




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ピーナッツはいただけなかったがバナナはまあまあ美味しかった。







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汚れたバイクでもサマになるのがGSの良いところ?・・そんなこと言っている場合ではなかったが(笑)






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世界中、こういう人はどこでもいるんだなと思わせる、かなりファンキーな洗車屋さん。名前は?と聞くと「ジャッキーチェンです」だって。