2011年3月3日(木)


朝、6:00にキバサさんと待ち合わせたので4:45に起きて支度。6時5分前に約束のホテルの前にバイクを停めて準備万端で待つが6:00になり、10分過ぎ、15分過ぎ、来ない。そうこうしているうちに町の人がホテルの前にバイクを停めてまたがったまま動かない私を遠巻きに見ている。話しかけてくる人が一人来て、談笑し始めると一気に人が近くに集まって来た(笑) 私はキバサさんという人と待ち合わせ居るが来ない。誰かその人のこと知らないか・・というジェスチャーをするが皆、知らないという。やっと30分過ぎにキバサさんが来た。アフリカタイムなんだな・・と思っているとガソリンがないから行けないと言う。ガーン、なんだそりゃ・・と思っているとガソリン代をくれたらイケルというのでもちろんガソリン代くらい出すよという話しをしながら、その人は次の町、マディンゴまで私を送ってそれからこのボワンザに戻るという話しをし、そこから私は一人になりドリジーを目指す、という話しの確認をしていると一人の男性、30歳のマルタンが私はキバサのバイクの後ろに乗って、マディンゴまで一緒に行ってさらにいろいろ手伝いをしますというようなことを言っているがよく判らない。ただドリジーまで一緒に行きますというようなことも言っている気がする。急遽、私のバイクと、マルタンを後ろに乗せたキバサのバイクの3人、2台のツーリングとなった。ちなみにキバサは37歳。町を出るまでに彼らはいろいろ寄るところがあり、大体7:30頃ボワンザの町を出発した。結局、昨日、英語の出来るトラック助手が言っていたように地図に乗っていない全く違う道を行き出した。トンでもない裏道ばかり走り、時には人の家の敷地の中も走る。そうしながら巨大で深い水たまりを避けている。地元の人しか絶対に判らない道だ。天気によって道の状況が変わるようで、この道を行き慣れたキバサさんもさらに道を歩く人に確認しながら道をチョイスしている。それでもどうしようもない場合もあり、沢山の深い泥道、深い水たまりを大変な思いをしながら3人で走る。ただここからは一人ではないので気分は超楽で本当に有り難い。転倒しそうな所を支えてくれたり巨大水たまりが来ると先にマルタンが深さを確認に行ってくれる。ただ、路面状況は最悪な状態が続くので本当に疲れる。途中転倒した時に左足をパニアケースにはさみ、ついに捻挫してしまった。また、いつが致命傷になったか記憶にないが昨日の走行で多数転倒したり、その度に渾身の力を振り絞りバイクを起こしたり、転倒を避けるためスゴイ踏ん張り方をしたため、左肋骨を痛め昨日のホテル到着から痛みが続く。バイクから下りるたびに足を引きずる私を見てキバサとマルタンが気遣ってくれる。とても優しい奴らだ。泥道で転倒したため全身泥だらけの私、そして泥道でスタッグ脱出の際、後ろからバイクを押してくれるタイヤから跳ね上がる泥で彼らもひどく衣類が汚れ、川で一緒に洗濯をした。貴重な経験だ(笑) 走行中、方針を決めた。これ以上酷い道を走り続けるのは意味がなくマジで生死に関わる。またオートバイを酷く損傷させこの旅が終わってしまうかもしれない。道案内であるキバサがいなくなるマディンゴから先は腰~胸までの水の深さとも聞いた。マディンゴに着いたら彼らとは別れ、ホテルに入って今日はここで泊まり、明朝ドリジーまで乗せて行ってくれるピックアップ車(4WD車)を探そうと思った。

出発から約6時間ほど走りついにマディンゴに着いた。ホテルを探したいと言ったらマディンゴをよく知るキバサがすぐに一番いいとされるホテルにつれていってくれチェックインし荷物を部屋に運び込んだ。そのホテルの食堂?で、私の決めた方針を伝えると、マルタンが車にバイクを乗せるとバイクが大変なことになるとか数日かかるとかいうので列車に乗せることにした。そしてマルタンが列車に一緒に乗ってドリジーか港町のポワントノワールまで行くという。そしてその列車は今日、今から乗る事が出来るという。結局、このホテルをキャンセルし、すぐに駅に向かいバイクを乗せる準備をした。一時間ほど待っただろうか。ついに列車が来た。列車にバイクを乗せるため、線路を乗り越え、バイクを乗せる場所を探しているとあるコンテナのドアを開けてここだ!ここ!と手招きしている人が居る。そこまで一生懸命移動し、バイクをコンテナに乗せるのを手伝おうとしている大勢の人たちも一緒に大移動している。すると無情にも列車が動きだし発車して行ってしまった。待っていてくれなかった。マルタンがつぶやいた「AFRICA・・」(これがアフリカさ)もうその日の列車はないという。チャンチャン(苦笑) 結局さらにもう一つ先の町まで行こうということになりカイという町まで行くとにした。マディンゴからカイまでだけは悪路ではなかった。一部舗装ですんなり移動出来たが、ここで事件発生。ポリスが後方から来て制止させる。全ての荷物を開けられ、中身を確認し、財布の中身まで見た。トラベラーズチェックを見て現金だと思い込み、これは量が多い、申告違反だ、カイの憲兵署まで連行すると言う。これは小切手だよと言っても意味がわからないらしく聞く耳を持たない。日本大使館に連絡しその警官と話しをしてもらうが拉致が開かず、そのままパスポートとトラベラーズチェックの入った財布を持ったままパトカーを発進させて行ってしまった。結局、マディンゴまでで私の案内を終えて帰るはずだったキバサはカイまでマルタンを乗せていくことになった。カイに着くと辺りは暗くなり始めていた。結局署で話しをする際、トラベラーズチェックのことについて訳がわからないことを言うので再度、日本大使館に連絡をし何度も電話を変わりながらやっと状況が変わったのはこの所長は、トラベラーズチェックをやはり現金だと思い込んでいて、しっかりとそれは現金でないので申告の必要がないということを大使館の人が伝えてくれると署長の表情と態度が変わり、まじまじをトラベラーズチェックをいろんな角度から見て、最終的に全て返却された。ただ最後にデジカメのメモリカードを欲しいからくれという。私の荷物をチェックしている時に日本に撮影データを送るためのメモリカードを見ていたようだ。さらに乾電池も欲しいと。これも旅行代と割り切り、またどんどん時間が遅くなるのは嫌なので中古のメモリだけ渡した。すると機嫌がよくなりホテル探しを一緒に行ってくれ明朝の列車についても手伝うので朝、署までくるといいと言う。あまり気が進まないかマルタンがいるからいいか。またホテルで3人で泊まることになった。ハプニングの連続のツーリングを笑いあいながら夕食を共にした。明日はキバサと別れ私とマルタンはバイクと一緒に列車に乗る。

 


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夜が開けきらない町でキバサさんを待つ。人は沢山歩いている。







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私の助っ人を申し出てくれたマルタン君。日の出と共にスタート。







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バイクはKTM製の108CC。このバイクのことを現地の人は「ジャカルタ」と呼んでいた気がする。





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キバサさん。とっても優しくいつも笑顔とユーモアを絶やさない人。







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途中、休憩した町で。








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マディンゴ駅からバイクを列車に乗せるぞ!








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一生懸命、駆け寄るが・・
ああ、行ってしまった。。







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カイへ行くことに。道は穏やかなグラベル。

もう、夕方。






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憲兵とのやりとりで時間が遅くなり3人で泊まることになったホテルで食事。会話は成り立たないが楽しい仲間になる。