2011年3月16日(水)

「ダート(一部、悪路)60キロを含む500キロの移動の日となる」

 

ヤウンデのホテルを7:00に出発。

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朝もやが美しい景観を作り出す。





 すぐのスタンドでガソリンを入れ、まずはバフサムへ向かう。

 

バフサムは大きな街なので、

そこまでの道のりに時間がかかったりしたらここで泊まろうと考えていた。

 

バフサム手前、

バンジョンという村は「王宮」があるところで観光地らしく、

地域の町並みもちょっと雰囲気が違う。

 

ヤウンデからバフサムに近づくに連れて大きく立派な家が増えてきた。

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ホテルなのか、王族の屋敷なのか不明だが

お城チックな立派な家を沢山見る事が出来る。





王宮の村の入り口を発見したが、

今回は先を急ぐのと、特に興味がない(?)ので通過することにした。

 

10:30頃、バフサムに到着。

時間に、まだ余裕がある。

今日の移動をここで終了させるのは無論もったいないので

次の街、バメンダへ向かう。

 

バフサムの街の中心に大きなロータリーがあり、

バメンダ方面がどっちなのかバイクを停めていると

横のガソリンスタンドの警備員らしき人が声を上げ、手招きしている。

 

近寄っていき挨拶をして、バメンダの方向を教えてもらう。

その次はバイクのことについて質問攻めにあう。

あっと云う間に人だかりが出来、

周りで私のバイクについていろいろ討論会が始まる(笑)

質問は、

 

バイクの値段は?

 

馬力は?

 

メーカーは?

 

それはGPSか?

 

・・なんだ、かんだ。。

 

またこの警備員のおじさんがバメンダの後はどこに行くんだ?と聞くので

マンフェだよ。と答えると、

 

だったら、バメンダまで行ったらまたここに戻り、

ドゥアラ(ものスゴい遠い都市)まで行き、

そこからマンフェに向かわないといけない。

バメンダからマンフェに直接行く道はない。

またはあっても凄く酷くて走ることは不可能。

という。

 

唖然。・・そ、そんな。。

 

頭を抱え、そんな情報聞いてないという話しをすると、

周りの人だかり中の何人かが

 

「大丈夫、今はその道は行けるようになった」

 

と言い出してくれて、この警備員も

「やっぱり行けるって」

と(笑)

 

情報の得方について改めて慎重になろうと感じた。

 

出発するためにエンジンをかけると、

この警備員のおじさんが勝手にアクセルをつかみ、

 

ブイーン、

ブイーン

とふかす。あのね・・(苦笑)

 

そして、何故か「住所を教えて」と。

時間もないのでノー、と云うと

 

「WHY?」と。

 

こっちが「ホワイ」ですよ(笑)

 

バメンダに向かうと12:00過ぎに着いた。

ここも宿泊候補地だったが順調に移動出来ているので

最終目的地のマンフェに向かうことにした。

 

地図上でみると、

バフサムからバメンダまでの距離と、

バメンダからマンフェまでの距離が同じくらいなので、

マンフェまで1~2時間で到着出来るだろうと思ったが、

地元の人に聞いてみると4時間はかかるという。

 

どういうことかすぐに判った。道の状態が悪いからだ。

 

マンフェに17:00前に到着出来ればギリギリセーフだなと考える。

何か雨にふられるとかトラブルに見舞われたら途中の町か村で泊めてもらおう。

 

DSCF3245バメンダは高い標高の山を街の中心に持つ街。







山の下の街を眼下に一望出来るところに座り
ランチ代わりにバナナを食べていると地元のバイク乗りが話しかけてきた。

ここの人達は皆、英語で話しかけてきた。

逆に、ある一人の男性は英語は話すがフランス語が出来ないという。

 

このカメルーンは「バイリンガルカントリー」

と、昨日お世話になった横山さんに教えてもらった。

カメルーンの北西部に入るとフランス語ではなく英語圏になった。

町に立つ標識や広告もいつの間にか英語のものになっている。
 

DSCF3246峠道を走るように長く街に向かう下り坂




 


DSCF3250バイクが多いのは他の街と変わらないがデコレーションされたバイクが多く面白い。






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バメンダを出てしばらく走るといくつか分かれ道があるので、

確認のために道の端にバイクを停めて辺りを見回していると

バイクの若者が話しかけてくれた。

 

「マンフェに行きたい」

と言うと

 

「ついて来て」

とジェスチャー。

マンフェまでの道が判るところまでバイクで先導してくれた。

 

そしてその先の分かれ道の部分について地図も書いてくれた。

カメルーンのバイクライダーも皆、とても親切。感謝。

 

バメンダから30分ほど走ったところからダートになった。

初カメルーンダートだ。

 

ダートといっても人工的な状態になっているところが多い。

DSCF3251相当の箇所で、そして長い距離にわたって道路工事が行われている。





中国の会社が陣頭指揮を執っているようで、

ところどころで中国人の顔をみる。

工事車両も一部は中国で製造されたものらしく、

中国語が書かれた車両が多い。

 

そして、よほどヒマなのか工事関係者が次から次へと、

苦労してダートを走っている私を停めて話そうとする。

皆、話しかけてくる言葉は英語だ。

 

一部はまだ工事が手つかずで自然の悪路が残る。

結局、バメンダからマンフェまで3時間半で到着することが出来た。

 

夕べ、ウェブサイトでマンフェのホテルを探していると、

ある日本人のブログ情報で、

 

「『ダタ ホテル』がベスト」

 

と書いてあった。

エアコンもあり、TVもあり、お湯も出る・・との情報だったので行ってみると

確かにエアコンがある部屋があるのだが今は壊れて動かないという。

シャワーも水だけだった。

 

そのウェブ情報は6年以上前のものだったので

当時はエアコンも動いて、お湯も出たようだ(笑)

情報は新しいものをチェックしないといけない。。

DSCF3254テレビのメーカーに注目。

私がお世話になったバイクメーカーと似ている。。
 

 

【ダタ ホテル8500シーファー(1500円)水シャワー/扇風機】

 

ちなみに、このホテルの受付のアフリカ人女性(オーナー?)は、

私の知人の男性にそっくりだった(笑)

その男性(S・T氏)はアフリカ人そっくりなのだ。

 

明日は国境エコクを通過し無事ナイジェリアに入国し

オゴジャ、またはマクルディに到達できたら最高!

 

夕食時にホテルの人にここからエコクまで何時間かかると聞くと、

 

車で3時間。

バイクなら2時間だよ。

と。

 

本当かな~・・(笑)

それならとっても嬉しいんだけど。

 

このマンフェ~エコク間は私のアフリカ大陸のルートで最後の悪路とされている。

天気が良く、良い思い出になることを祈る(苦笑)

 

しかしこの部屋は夜8時を過ぎるというのに暑い。。(辛)