2011年3月28日(月)

クマシのホテルを出る時、日本語を話すガーナ人が声をかけて来た。
話すとタマレはクマシよりもっと暑いという。

本当に、今日はバイクの温度計が38度を記録した!
風邪を引いた時の体温計じゃないんだから・・(笑)

さすがに体温より高い気温は走行中、風を受けていてもかなり暑く、
水を頻繁に補給しないと体調が悪くなりそう。
今日は370キロ位いの移動でノンストップで行けるので、
ペットボトルの水を走行しながら飲む。

クマシの町を抜ける時、少々迷い30分ほどかけて郊外へ繋がる道に出た。
クマシに入って来る昨日のことを思い出した。
道端に停車し、地図を見ているとこのクマシは他の町と違って
話しかけてくれる人は少ない。
誰か声をかけてくれたら、道を聞こうと思っている時に、

「Good morning!」

と声がする。
お、声をかけてくれた!
ただ、その声は下からだった。

スケートボードに乗った下半身が不自由な若い男性が
サンダルを手にはめ、歩道を漕ぐように進んでいた。

通常、身障者の方が声をかけてくる際は決まってお金が欲しいと
リクエストしてくるのだが、この人は素晴らしいさわやなか笑顔で
私に挨拶をすると、そのまま通り過ぎ、どんどん進んで行った。

この人のお陰でクマシ滞在がとっても気持ちよくいられたと思う。

誰かに影響を与えることって、挨拶一つで出来るんだと改めて感動した。



少しすると未舗装の工事中エリアになるが、
全体区間の半分くらい来た所からは道の状態はかなり良い。
ただ気を抜いていると、大穴にはまるので注意が必要だ。

DSCF3783クマシへの道

ほとんどは舗装路だ





沢山あった全てのポリスストップも基本的にはバイクの私はフリーパスだ。
一度だけ、電話番号を聞かれてポリスマンのノートに書いた(なんでだろう?笑)
 

タマレに近付くと道の両側は国立公園になっていて素晴らしい景色が広がる。

広大な湿地帯、サバンナ、豊かに多い茂る樹々・・。
ここでもいつかゆっくりして動物を見るサファリのツアーにでも参加してみたいと思う。


DSCF3795地球を走ってる実感がアフリカを走っていると湧いてくる。






DSCF3788水牛の群れの横断を待つ

牛追いの男性と最後に笑顔で挨拶
嬉しい瞬間。





DSCF3798遠くに広めの集落が見えてきた







DSCF3800藁葺き、円形、そして密集しているのが特徴的。






DSCF3802橋の上からの水景







DSCF3806この船から投網が打たれていた







DSCF3813







DSCF3817ついに38度を超えた。。

体温より高いとどうにかなりそうというのは本当だね。。




途中のある町には驚いた。
ほぼ全ての家、店の壁が全面黄色!
昨日のブログにも書いたがガーナは携帯電話会社の競争(戦争?)地域で
北に行くほどその様相が激しくなっていた。
黄色はアフリカで圧倒的に強いMTNという電話会社。

私もそのシムを何回か購入し利用した。


順調にタマレの町に入ると活気があって楽しそうな町。
街中の信号待ちで隣付近に停まるバイクと目が合うと笑顔で挨拶。

残念ながら今日はゆっくり町を散策する時間はなく、
さらにホテルを予約をしていないので探さないとならない。
町の中心の交差点でバイクを停めてホテルを探していると、
二人乗りのバイクが話しかけてくれて、私の希望のホテルに連れて行ってくれることに。
彼らの後を走っている時、コンゴの二人組(キバサとマルタン)を思い出した。


DSCF3818
ルクマンとヌリディーンの兄弟







彼らのお陰で迷うことなくホテルに到着する事が出来た。
【ガリバロッジ 99セーファー=5300円 朝食込み】
(インターネット、TV、エアコン、お湯シャワー) 
 私もアメックスも、何度もこのホテルにメールを送っているが見てないようだった(笑)

ホテルのスタッフは皆、フレンドリーで気持ちがいい。

さあ、明日は子供インタビューをしてから国境を越える。
子供インタビューはここではガイド役の方は誰もいないが、
日本から現地へ手紙を送ってくれている人がいる。
ガーナからブルキナファソへ抜ける手前のサンデマという町(村?)の
孤児院だ。過去に日本人の方がボランティアで行っていたことがあり
そのつてで連絡をして下さっている。
さて、到着することができるかの不安と、
そのアポイントで子供達に会える楽しさが交錯している。

無事インタビューを終えたらブルキナファソへ入国する。

このタマレはガーナ滞在、最後の町となる。

有り難う、ガーナ。

※山田達也のガーナの印象キーワード:洗練、冷静、人間らしさ