2011年3月30日(水)

 

朝9時に飯田さんの店「我が家」で待ち合わせする。

「バイクで訪問すれば子供達が喜びますから」

とのことで、飯田さんのプジョーと私のバイクの二台で小学校へ向かう。

 

10分ほど走った後、幹線道を外れ未舗装エリアへ。

そこを5分ほど走ると小学校に到着。

 

この学校は土地開発が激しいワガドグで、立ち退きに遭い、

行く所がなくなった村人のコミュニティが学校を作ることになったとのこと。

飯田さんはその学校の運営支援をしている。

生徒のほとんどが貧しい家庭の子供で授業料は一切なく、

教師も皆、ボランティアだ。

事実上の運営は協力団体からの補助と、

数少ない経済力がある家庭からの寄付でまかなわれているという。

 

校舎はなく、教室は簡易で建てられた「枠」だ。

屋根とカーテンが取り付けられ、

子供達はそこにまとまり、勉強している。

教室を覗いた時、皆、一生懸命ノートを取りながら学ぶ姿が印象的だった。

 

教室付近で地面を這う小さな子がいた。

足のかかと付近にケガをしているが薬がないため化膿し虫が傷口にたかっている。

衛生面、医療面の問題に直面するブルキナの方の悩みを物語る一面を見た。

 

授業のまっ際中に飯田さんが教室に入って行くと先生、子供達が一斉に起立する。

よほど先生や、生徒からも信頼されていることが解る。

私の紹介、子供インタビューの主旨、質問内容について飯田さんが説明して下さり、

代表の子供を先生に選んでもらってくれた。

 

3人の子供がやや緊張した面持ちではあるが、しっかりと自分の夢を語ってくれる。

このブルキナはフランス語を使う。

飯田さんの通訳のお陰でインタビューを無事終えることが出来た。

 

バイクで学校を訪問したことはとても正解だった。

インタビュー終了後、バイクの周りに子供達が整列して記念撮影し、

それが終了すると、先生方もバイクに喜んでまたがったりして撮影大会になった(笑)

ブルキナに限らず今のアフリカはかなり多くの方が携帯電話を持っている。

靴を履かない裸足の人でも携帯を持っているほど。

携帯に付属しているカメラはとても重宝しているようだ。

 

ブルキナは特にオートバイが多い街で、

良いバイクに乗る事が特に男性のステータスだそう。

インタビューが無事終了してから、先生、学校校長、学校コーディネーターと、

飯田さんと共に近くのちょっとした食事が出来る場所に移動し懇親会?を開いてくれた。

 

沢山、ブルキナのことについて教えて戴いた。

ご自身の今後の夢。皆、今も崇高な夢を持っている。

またブルキナの問題点についても深く語ってくれた。

やはり健康面、政治の面について懸念を持っているとのこと。

 

豚肉を焼いた料理が大変、美味しかった。

全て飯田さんにお世話になってしまった。

 

突然訪問した見ず知らずの旅人に対し、何から何まで信じられないほど

手厚いご親切を頂だいたことに深い感謝と言葉に代えがたいほど尊敬の念を抱きます。

 

ホテルに戻り事務作業をこなしているとすでに夜中になってしまった。

本当は早く作業を終え、今晩も「我が家」に行き、

今日はラーメンを戴きたかったのだが、こちらは夢叶わず・・(笑)

DSCF3873教室の風景







DSCF3876新校舎を皆で協力しあい建てている







DSCF3877風がふくと壁が舞う?!







DSCF3881大変お世話になった飯田さん

最高の人間性。

こういう大人になりたい。



DSCF3884飯田さんの通訳で始まった!







DSCF3886私のプロジェクトに大きな拍手を送ってくれた。






DSCF3893インタビューに答えてくれる代表の子供。

かなり緊張していた様子。










DSCF3897バイク共に記念撮影、このあともみくちゃ状態に。。






DSCF3907アプリコットの根のジュースを凍らせたもの。

甘くて美味しい。

5円ほど。


DSCF3908この豚肉の料理が大変、美味!

ラビレというスープが絶妙な味を出す。





DSCF3912大人にも夢を語ってもらうと崇高な話しをしてくれた。

皆さん、異口同音に誰かの役に立つために成功したいと言う。



DSCF3914「マキ」(隠れ家という意味)と呼ばれる食事処がコミュニュティ(村)の中にある