2011年4月11日(月)


日中でも25度前後の最高の気候のダカールに4泊しました。

思わず長居してしまった居心地の良いホテルをチェックアウトしラックローズ経由でサンルイを目指します。


パーキングに丸二日、置きっぱなしにするとバイクが海の塩で白っぽくなっていた。

やや寂しい気持ちでホテルを後に、まずはダカール郊外のラックローズ(LAC ROSE:ローズ湖)に向かう。


一瞬、道を間違えたため、来た道を戻ろうとするが、高速道路のような作りになっていたため少し先の立体交差ジャンクションまでいく。

最後の合流地点である車線に入ろうとすると、近くにいた人が、


大きな「音」で


「シー!シー!」


・・と例の音を出す(笑)
 
実はその車線は対向車の車線で逆走するところだった!
 

お蔭ですぐに停車し後ずさりでバックして元の車線に戻ることが出来た。

中央~西アフリカに入ってから増えた、交差点がサークル状になっている特徴的な作りの道であるのと、慣れない右側通行が原因だった。

危ない、危ない。。(汗)


途中のガソリンスタンドで給油中、周りに人が集まって来て、一人の男性が私のバイクに装着してあるGPSを見て、私に尋ねる。


「これ、TV?」


いやいや、さすがにバイク運転しながらTV見ないでしょう(笑)


アミーゴ、アミーゴとも言ってくる。


「日本人だって!(笑)」


そんな会話のGSを出てラックローズを目指すと、道が悪く、

私が最も苦手な深砂の道になる。もう、ふっかふかです。(笑)


ふかふかはソファくらいだけでいいんですけど・・と思いつつ走る。


やっとラックローズに到着!!
苦労して辿り着いただけあってかなり嬉しい♪


さー、ここで五感で何を感じられるかと思い、深呼吸をしようと息を吸い込むと、

また声をかけてくる人がいる。  ゴホゴホ。


「どこからきた?」「どこへいく?」「泊まるところはあるのか?」「土産物はどうだ?」


話しかけてくれる人がいるのは嬉しいことが、一人で何かを考えたいときは、

少々、困る時もある(苦笑)


場所を変えて写真撮影をしようとバイクを停めると、またまたどこからともなく声をかけてくれる人が来る。

土産物売りの父娘(?)だ。
「私達の写真を撮って」と言うので撮影して上げる。

それを送ってと言いながら、アドレスを書いたメモを私に渡し、その御礼としてこのネックレスをプレゼントしますといって私の首につけてくれた。
そのアドレスをよく見ると、インターネットのEメールアドレスでなく、普通の住所だった。さすがに日本に帰ってから国際便で送ってあげることは出来ないのでささやかだがネックレスの代金を払った。
今までこの旅で、一度も自分のために何かを買ったことがなかったのでこのネックレスはダカールラリーゴール地での良い思い出になった。


世界一過酷なパリダカールラリーのゴール地点。
一ヶ月近くの期間、約10000キロを走行後のゴールだ。
このバラ色の湖に到着できる人と、到着出来ない人がいる。
ゴールした人達はこの湖から50キロほど離れた、ダカール岬の最先端までパレードをする。 

レースは途中がいくらよくても、途中でリタイヤしたら、リザルトには何も残らない。

参加したという本人の満足感があるだけで、プロの場合は許されるものではない。逆にプロセスはどうあれ、結果にこだわることが大切なのだ。

ダカールラリーの舞台がこの地から変わって久しいためか、この湖ではレース開催地の面影は全くない。湖底の天然の塩を汲み上げる多くの船が水面に静かに浮かんでいるだけだ。

ラックローズからサンルイへ向かうため幹線道に戻るまでの道のりが、またふかふかの砂道。。

途中、硬めのダート路になるが突然、砂に変わるのでスピードが出せない。
そしてこの砂漠地域の砂の色は、赤黄色い。

ナミビアの砂丘の色に少し似ていることを思い出した。

途中、ある町で休憩して水分補給後、出発しようとすると、iPhoneが作動しなくなっている。

「温度」と表示される。
さすがに40度を超える気温の炎天下にさらされると作動が厳しいよう。

ただiPhoneの地図を頼りに走行しているので復活させるために、走行中、水をかけながら冷やして直す(笑) 


その後の道の状態は良く、いよいよサンルイに到着。
目指すホテルへ到着すると満室だといわれ隣のホテルを案内された。部屋を確認すると悪くないのでチェックイン。
【DIOP APPAT 20000CFA(3800円)TV/エアコン/シャワー/Wi-Fi】
 (シャワー:初めお湯、途中から水(笑))

世界遺産の島だというのでせっかくなのでバイクで一回り。何が世界遺産かというと島の建造物そのものがその指定の対象とのこと。 

ホテルの近辺を歩くと沢山の人が声をかけてくる。ほとんどが土産物や、観光関係の誘いだ。

馬車に乗らないかと誘ってくれる人がいたのでこの地方の思い出に乗ってみる。バイクで回ったルートをまわり二周目となった。 
もう、サンルイは完璧だ。(笑)
 

夕食のためにホテルとなりのレストランに行くと1/2チキンのプレートで2500CFA(465円)安い!そして結構、美味しい^^

そのレストランは「内輪」の人が出入り自由なところで、いろんな人が食事をしなくても入って来る。

夕方ホテルの前で私に声をかけた男性が私の夕食時に同じテーブルに座り込んで来て一生懸命、私に訴えかけてくる。土産物を自分で作り、町で売る仕事をしている。


私に話してくる内容は、仕事がない、この商品を買って欲しい、少しお金をもらえないか、日本に行きたい、あなたのビジネスを私もしたい・・等々。
また、このレストランで働く女性が貴方のセネガル妻になりたいと言っているがどうだ、とも言う。。
かなり丁重にお断りした(笑)

こんな時間も私にとってはこのセネガルという国を知る貴重な時間となる。

また、一人旅ならではのことだろう。



〜画像集〜

DSCF4407ダカールから郊外へ抜ける幹線道。


ここがかつてのダカールラリーのパレードロードのようだ。




DSCF4409ラックローズはまさにバラ色!

湖の反対側が砂丘になっていて、そこを走行してゴールとなる。






DSCF4410島を一周出来る道がある







DSCF4415土産物売りの父娘








DSCF4418一面、ピンク!

だから、ローズ湖。






DSCF4424この撮影中も周りに人がいてやりにくい。。(苦笑)







DSCF4428取れた塩を干しているのだそう。








DSCF4432静かな湖

聞こえるのは 船人の会話と風の音だけ





DSCF4433塩をくみ上げる船


いつの時代からしているのだろう





DSCF4436ラックローズを離れ、幹線道へ戻る道も砂道の連続。

セネガルの砂漠地帯であることを判らせてくれる。




DSCF4454やっと、サンルイの島が見えてきた!








DSCF4458この橋を渡って行きます。








DSCF4464島の中にもう一つ橋があり、島が二つある感じ。

雰囲気は全く違います。

まるで観光者向けと、地元向けのよう。


DSCF4465サンルイの中心にある官公舎








DSCF4473島の沿岸から見る大西洋








DSCF4475ヤギもバイクを珍しそうに見る?








DSCF4477世界遺産の町並み1








DSCF4480













DSCF4481













DSCF4483泊まったホテルの中庭












DSCF4484ホテル受付は大変シンプル(笑)








DSCF4486壁の目張りを直す人は指作業(笑)













DSCF4487バイクをホテル屋内にしまってくれるために大変な手間をかけてやってくれる。











DSCF4497購入したかった、木の椅子。

コンゴの小さな村で泊めてらったことを思い出す。




DSCF4514セネガル特有のミニバス。

派手というか、アイデンティティと言うか・・。




DSCF4518「カレシュ」と呼ばれる馬車に乗る☆ 
観光客の気分^^







IMG_3237鳥料理はアフリカのどこでも食べることが出来る。






IMG_3239

彼の稼ぎの元は、一日二個作るのが限界の手彫りのマスク。

稼ぎたい、頑張りたい気持ちがあるが手段が無いという。

25歳のNgoudasow君も
一生懸命生きている。






明日はセネガル〜モーリタニア国境を超えて。ヌアクショットへ参ります。

21カ国目はどんな国なのでしょうか。

不安と楽しみが入り交じります・・。