2011年5月4日(水)/5日(木)


本来なら今日、バイクを引き取り明日の朝一でバルセロナに出発する予定だったのですが、昨日中に修理完了の連絡がなくて困りました。
これ以上長引くとこの先の旅程や子供インタビューの準備をしてくれている方々に影響が出るのと、さすがに個人宅に一週間もお邪魔しているとかなり気が引けています。
ほぼ英語が通じないため本日朝一でペンティさんからディーラーに電話を入れてくれると、フロントフォークオイルシール(部品)の入荷が遅れたために完成していないことが判明。順調に行けば明日の木曜に上がるだろうとのことだが、時間がはっきりしないこともあり少々不安。。
まあ、これも何か良い事があるでしょう!といつものように前向きに考え午前中は事務作業を行ってから午後一人で町に出る。ツイッターで知人の方から奨めてもらったプラド美術館に行く。
美術館なんて日本にいてもまず行かないところなのに、こんなところでは行きたくなるので不思議。。
プラド美術館。でっかーい!
全部見るには二日かかるよ!とマイカさんに言われました。
入場料は8ユーロ。Cカードを使用する場合はここでもパスポートが必要。
入り口脇にある、美しいサンヘロニモ教会。
内部はおごそかな雰囲気。
「しー・・」
GOYAの「Black paint」が特集されていました。
地獄をモチーフにした絵です(苦)
大変重苦しいものが、芸術として何世紀にもわたって賞賛されている。
VELAZQUEZはキリストをテーマにした作品が多い。
無垢の大理石から掘り出した実物大のキリスト。究極のリアル感で今にも生き返りそう。
目に入った瞬間、心臓が一瞬止まった絵。
絵からここまで強いパワーを感じたのは初めてです。
マドリッドの滞在中、バイクがないのでほぼ公共の交通機関を使っています。バスも、電車(地下鉄=メトロ、国鉄=レンフェ)も大分慣れて来ました。
ただ、この日のバスの帰り道は失敗。
ホームステイ?先のペンティさん宅の最寄りの停留所で今回下りるのは私一人だったので、「降ります」ボタンを私が押さないと行けない。
えーっと、どこだろう・・?
あった、あった、ここだ。
「STOP」と書いたボタンがあったのでしっかり押した。
・・しかし、CIUDALCAMPOの停留所に止まらず通過・・。
私が押していたのは、ファンのスイッチだった。。
結局、次の街が終点だったのでそこを回ったあと、戻って下ろしてもらった。
その日の夕食も代表的なスペインの家庭料理を出してくれました☆ 美味しい、嬉しい♪
翌日になり、午前にイラン大使館に行く事に。この先、ユーラシア大陸横断に際し事前に取得しておく必要があるビザは、カザフスタン、ウズベキスタン、そしてイラン。道祖神さんのアドバイスでカザフ、ウズベキはイスタンブールで、とのことだったここではイランを取得したい。
大使館へ行くと、
「ツーリスト(旅行客)ね、じゃあこの紙に記入して、写真二枚ね」
と、とても優しい担当の方が対応してくれる。
おお、これは今日受け取れそうだ♪
と、書類を提出すると、
「ここの口座に50ユーロ振り込んだら、二週間後にまた来て下さい」
と。。来れませんって。
明日出発しなければならない旨をつげても方法がないのでここではあえなく退散することに。
ミラノか、アンカラで再度挑戦しなければなりません。
ペンティさんから連絡があり、バイク仕上がりの見通しがついたとのことで夕方行く事になった。
一度ペンティさん宅にもどりペンティさんも仕事を調整して私と一緒にBMWのディーラーにいってくれて通訳、完了の確認を一緒にしてくださった。なにから何までお世話になりっぱなしです。。
アフリカでの疲労の修復とユーラシア大陸走破に向け、かなり大掛かりなメンテを行いました。
バルブタイミングチェック、オイルエレメント、エアクリーナー、チェーン、スプロケ、バッテリー、エンジンプラグ、クラッチアッセンブリー、アクセルワイヤー、クラッチワイヤー、フロントフォークシール&オイル、前後タイヤ、Fブレーキパッド、ガソリンホースカプラの交換、そしてエンジンのフケが芳しくなかったことを伝えてありその対策としてガソリンタンクの洗浄を行ったとこのこと。相当質の悪いガソリンが混入していて汚れがたまっていたそうです。またクラッチ関連部品、ワイヤー類、Fフォーク周りの部品を全てBWMのギャランティ(保証)扱いにしてくれ出来る限りお金がかからないようにしてくれました。もう〜、感激です。
そして担当のアルヘラスさんが夜遅くと朝早くきて今日に間に合うように整備を済ませてくれた。スペイン人が普通はしないことだ。このディーラーの多くのメカの方が、私のこの旅を応援してくれている。近くにいたお客さんも珍しいといって写真をとりながら私に応援の声をかけてくれる。嬉しい限りです。
ペンティさん宅へ戻り、軒先で翌日の出発に向けて荷物の積み込み。
夜は最後の晩餐? またまた素晴らしいレストランに連れて行ってもらいました☆

デザートは美味しいチーズがたーく山!!
しかし食べきれず。。申し訳ない。

改めて滞在中の御礼をお伝えし泣きそうでした。
永遠の家族としておつきあいを約束しました。
明日は早く出発します。というと。
「私は寝てるわよ」と、Maicaサン。
さすがスペイン人女性。はっきりしていて素敵です(笑)
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