no title






2011年7月 6日(水)
走行距離:500キロ
出発時間:8:15
到着時間:21:00
天候:晴れ
最高気温:41.5℃



写真 1出発前夜、24時近くにロビーにいると突然の大音響!

外に出るとウズベキスタン民舞ショーが始まっている@@
夜遅く到着した団体客向けみたいでお陰でいいものが見れた☆



女性の動きは激しくかつ妖艶で、男性はカンペイちゃんそのものだった(笑)


朝、数名のホテルスタッフ、タクシードライバーに見送られながら出発。

1まずはスタンドでガソリン給油。

リッターあたり57円。
激安だったトルクメニスタンほどでないが有り難い。



手持ちのウズベキスタンの有り金全部渡したら22ℓ入れてくれた。
・・タラズまで持つよな。


ホテルから15キロほど走ると、国境に着く・・のだが、近付いて行くとすれ違う人がしきりに「ダメダメ」のジェスチャーを送ってくる。
何だか判んないので行ける所までいくと、車道はゲートで閉ざされ行き止まりになっている。

バイクを停めると一気に人が集まってくる。
何?何?何〜??・・というほど(笑)
子供がバイクを勝手に触る。アクセルを回そうとしたり、タイヤを触ったり、ナビやiPhoneを覗き込んだり、パニアケースをコンコン叩いたり。
ここは特にスゴイなー。俺ってパンダか?(笑)

英語を話す人が全くいないので困ったが一生懸命伝えてくれていることを聞くと、ここの国境は徒歩者専用で車両は通過出来ないとのこと。

なぬー!

ということでじゃあ、どこで?となるのだが、

「CHINOZ!」「CHINOZ!」と言っている。

iPhoneの地図で教えてもらうと、このチノズは結構遠い。

結局、チノズまで約100キロあった。

この国境を渡れば、カザフのタラズまで一直線なのに。。たはー。

判り易く言うと、東京から下道で浜松まで行きたいのに、246号線の多摩川を渡れなくて、群馬県高崎を経由してまた川崎まで戻って浜松まで向かうようなもの(あれ、判りにくい?)

そして、チノズへ向かう幹線道は朝の大渋滞。。

さらに、道はよくないので飛ばせない。

にも関わらず、またまた、スピード違反で捕まる!!!!
1−1スピードガンを私に見せるが、何の数字か全く分からない。
判らない旨を私も一生懸命主張していると、

「もう行って良いよ」と。

ほっ。

やっとチノズの国境へ到着。
最初のゲートで係官が、

「パスポート」という。

ほいよ、と出すと。

こっちへ来てと、小屋の中に入るように言われる。

すると

「5ダラー」と指を5本出して、お金を請求。

「何の金?」と聞くと通行料金、というようなジェスチャー。

そして今度は「5ユーロ」「10ダラー」と言い換える。

は?何?お前なに言ってんの? 

と思うがその金を払わないと通さないという姿勢。

レシートをくれるのか?と聞くと、発行するという。

とりあえず、5ドルを出すと、

そこらのハガキの裏に、何か書いている。

全然正式なレシートでなく、ただの賄賂請求だと判ったのでいろいろごねてみる。

向こうも引かない。
そしてやっぱり5ドルでいいとディスカウントしてきた(笑)
じゃあ、このメモでいいから5ドルと書いて、自分の名前を書くよう要求する。

「What is your name?」 と聞くと、

「NO name、NO name」と。名前が無いって・・あほかこいつ(笑)

絶対にレシートを書いて自分の名前を署名するよう言い続けると、

諦めたようで私に5ドルを返し、

「もう行って良いよ」と。

ここまでとっても良いウズベキスタンのイメージが少々崩れて残念だったけど、笑ってすまそう!
こんにゃろ!(笑)


ウズベキ側国境到着!【CHINOZ】
バイクの登録許可証、入国時の書類提出、積載荷物確認、パスポート押印、もろもろで約1時間で通過。

カザフスタン国境【Kara tepe】※一時間の時差(また日本と一時間縮まった!)
窓口をいくつか廻った末、最後にパスポートのスタンプを押してもらう窓口では係員が昼食のため不在。戻るまで待つ。

写真 2こういう空白の時間を無駄と思わず、満喫しようとも思う。

窓口の前の床に座り込み、削れたブーツの先を見る。





待っている間、外の兵士と談笑も。
国境での作業は頻雑で長くかかるが基本的に皆、親切かつフレンドリー。
カザフスタン人も楽しそうだぞ♪
そして顔つきが、どんどんアジア系になってくるのが判る。

21時間半ほどの後、カザフスタン国境を抜けた所。






ここで、闇両替屋がいる。
今までほぼこの両替に関してはボラレたことがなかったので向こうの言い値で20ドル分だけカザフスタン通貨(KZT:テンゲ)に変える。

後で調べたら、約半額だった。。やられた。っていうかちゃんと確認しろよな→自分。くっそー。


時差の影響もありもう14:30。ここからが長い。。
急がないと日が暮れる。
でも道とスピード違反に気をつけよう。


とおもっていたら、またスピード違反で捕まった!!!!!

今日だけで二回目。
なんだっつーんだよ、もう。。


ポリスの制止に応え、急ブレーキ!
路面のミューが低いためフロントがロック気味になりタイヤが鳴く。
ABS搭載車のためこんな時も心強い。

さてカザフスタンポリスが近付いてくる。

どんなおとがめがあるやら。。

ポ「あんた、スピード違反だよ」

山「はいはい」

すると、いきなり、指をこねる仕草(マネーの合図)をしてお金を払えば許すと
ものスゴイ直球で賄賂の要求。(笑)

そして、私のバイクの左のミラーに指で、数字を書いている。

100ドルと見える。

「なにー!!!」ということで、怒りのポーズ。

取り締まりの写真を撮ったというのでそれを見せるようにいうことと、
何キロの制限速度を私が何キロ出していたのかちゃんと証拠は?と
英語と、日本語と交えて強く言い、
さらには旅行者をいじめるな、カザフスタンのポリスは良いヤツか?と続けるが、
それでも、「マネー」と言うので、
電話を出して、「日本大使館に電話する」というと、

「もう行って良いよ」と。

いやはや、小遣い稼ぎのための取り締まりなのか、事故防止を目的にした彼らなりのやり方ではあるのか。
恐らく両方だろう。
まあ、郷に入れば郷ひろみというからカザフスタンに嫌な思いを持たずにそのまま先を急ぎタラズを目指す。

2−1食事をとっている時間もないが何か食べないと思い、休憩をかねて何か売っている所で停車。

スイカとメロンだった。



スイカはデカくて食べきれないし、バイクで運べないので以前のトルクメニスタンの時と同じようにメロンを買う。200テンゲ(100円)

あまりにも暑いのでそこに一軒だけ立っている民家の陰に座り、
手持ちのサバイバルナイフで真っ二つに割って、中の種を捨ててはぐはぐ食べる。
40℃越えの気温の地面に置いてあったものなので、ゆでメロンだ(笑)

 
「スプーンを貸そうか?」
中にいた民家の住人がナイフであぶなっかしく?食べてる私を見て声をかけて来た。

3カザフ語・・全く判らないが、いつものようにどこから来て、どこへ向かい、お互いの名前を伝え合うことは出来る。

ダルジャンさん。



3−13−2奥さんも出て来て家の中を見せてもらった。

お茶を勧めてくれたが先を急ぐため丁重に断る。




1子供の髪型が特徴的だったな〜。







カザフスタン、ひたすら大草原!!

4-2この暑さの中、遠くの山の頂きに雪が積もるコントラストがいと楽し。



そして、ずーっと草原。。


延々と続く40℃超えの暑さはヤバい。
意識朦朧になってきたのか眠気がすごい。。
走りながら、夢を何度か見てしまった(笑) 
路面の突き上げでハンドルから手が外れそうになり目が覚める。
あぶねー!

休憩しないと思うがなかなか日陰が無い。

4やっと見つけた工事中でこの日は誰もいないガソリンスタンドで5分ほど寝る。

激アツなんだけど、超乾燥しているため汗はそれほどかかないんだよね。





5完全なる西日を背に走る。

東へ、東へと向かっている。

気がつくと、ユーラシア大陸をちょうど半分走ってきた。


この先、キルギス、中国、モンゴル、ロシア、とさらに大自然の中の旅を往く。


7本当に日が暮れてしまった。
この時点でもう20時くらい。
アフリカと違って精神的には楽ではあるけど。




カザフの大草原に沈みいく夕日はまた美しい!・・がさすがに疲れてあまり喜んでない俺。。

でも、バイクを運転していることは気持ち良くってまだまだイケルっていつも思う。
ホント、生まれもってのバイク馬鹿か?


・・やっと、ホテルに到着〜。
【HOTEL Zhambyl 12000KZT(6600円)】
(アメックスが手配してくれました)

気持ちのよいホテルスタッフに迎えられたことが疲れを癒してくれる☆
早速シャワーを浴びて、ウズベキスタンの朝食以来の食事のためホテル併設のレストランに。
この時点でもう22:00近く。

レストランに入ると、打ち合わせをしている男性二人がいて通り過ぎる時、日本語が聞こえる。

え?日本語?と思わず、

「日本からですか?」と聞くと、そうと答えられた。

この旅では日本人と出会う事がとっても少なかったのに、ウズベキスタン以降急に日本人だらけになった(笑) 
シルクロードブーム?

その後は、一人になったレストランで遅い夕食をとる。

温かいスープを胃に一気に流し込んでいく。
疲れた身体が急激に回復していくのが判る。
私の健康の秘訣であるサプリをとっていると精神的にも安心。

メインディッシュに選んだラムが運ばれてきたところで先ほどの日本人の一人がやって来た。

男性「座って話して良いですか?」

山田「もちろん!嬉しいですよ」


話すと、彼はなんと日本人でなく完全なキルギス人だった!(ジャニーさん)
日本語がめちゃくちゃ上手で、やや栃木、茨城方面?と思ったほど(笑)
私より語彙もある。(恥)
ってか、日本語を半年話していないと日本語が下手になってることに気付く。

また彼の顔つきが日本に多く居るタイプ。
しみじみ、同じアジア人なんだなあ、と感じる。

とてもまじめでかつ、スマートな彼で、いろいろお互いのことを話した。
なんと彼も、カンペイちゃんのアースマラソンのサポートをされてカザフスタン担当だったそう(笑)

関係ないけど、カンペイちゃんって良い人だよね。
一度だけリアルで話したことがあって、とは言っても九州へ出張に行った飛行機の中で向こうから

「出張? 大変やなー、頑張りーやっ!」って。

その時の優しい印象が強いのでとってもカンペイちゃんは好きです。

そして、ジャニさんは現地のガイドの方で、私がキルギスの宿の情報が少なく困っていることを知ると、私が全てやりますよと言って下さる!
なんといつも奇跡的な出会いが起こることか。。


8ここタラズの町でもう一泊して早くもカザフスタン滞在は終了です。

ここはほとんど英語を話す方が少ないと教えてくれました。
明日は子供インタビューが出来るか、不安ですがガンバろっと!