*ここ中国ではインターネットの規制のため、画像のアップが出来ません。

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2011年7月26日(火)







走行距離:260キロ 
出発時間:10:00
到着時間:14:30
天候:晴れ
最高気温:37℃
総走行距離(ODD):45500km
整備:エアクリーナー交換

※本日は中国の旅のハイライトと言うべき、万里の長城へ行きます。




朝の食事を終えてそのまま宋社長の車で万里の長城へ向かいます。

万里の長城の全長はなんと、6300キロ!!!

この距離ってマジすごい!

私が走ってきた経験をモノサシにすると、スペインの首都マドリッドから、トルコのイスタンブールまでが約5000キロだった。
そしてこの間には、フランス、モナコ、イタリア、スロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、マケドニア、アルバニア、ギリシャ、ブルガリア、という国が入っていた。

その距離よりももっと長いって何?!
これを、紀元前300年ほど前に作ったというからもう言葉を失います。

建造の目的の発端は北方の敵軍(チンギスハン族)からの攻撃を防ぐものだった。

本日、私が見に行った万里の長城は完城(西の末端)の場所。
一番、多くの観光客が訪れる長城の観光ポイントは日本からの行き易さから北京郊外の場所になるらしいが、ここの関の小宮は、当時の建造物がそのままという貴重な所。

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その関の上に上がって下を見下ろすとずーっと遠くまで長い一本の城壁が伸びている。

DSCF1265その先には、4000m超えの山脈があり、まるでその裾野まで伸びているように見える。





DSCF1266ズーム!






DSCF1267さらにズーム!!






所々、破損して繋がっていないところがある。
長い年月による浸食や戦いでの破壊、また近隣の方が自分の自宅の建造のために壁石の略奪もあったとのこと。

その一部、城壁が切れているところを国道が走る。
私が昨日、そこを通った時は、城壁がフェードアウトしたかのようになっていて、そこが長城の終わりだと思っていたが逆だった。

上から見ると、そのフェードアウトは少し先でまた復活していて、ずーっと進み、ぐるーっと廻って上海の先の東の端まで続いているという。

28)もう、なんだか、この壮大さは、まさにロマンです!!





IMG_9586こんなの登れませんって!!





IMG_9598一応ね・・。





私とガイドのジェレンタ君は朝一番で、入場したのでどこに行っても人が少なく撮影も楽だった。
・・が、帰り道は、スゴイ人の流れに逆らって坂を下って行くほど人が増えた。
正門まで戻ると、そこは人の頭だらけ。

慣れているはずのジェレンタ君も
「スゴイ人・・。こんな沢山、人が集まる所、日本にもありますか?」
と聞いて来るので少々、戸惑った。

東京中、スゴイ人なんだけど・・と思うが敢えて考えると、やっぱり東京ディズニーランドでしょう!
中国人の旅行客も一杯だしね。

それを伝えるも、彼はディズニーランドを知らなかったので、話しはそこで停まったが私にとって、この混雑ぶりは少し日本を思い出した瞬間になった。

一旦ホテルに戻って荷物をまとめ、私は着替えバイクにまたがり再出発!

ガイド車に、「万里の長城をバックに写真を撮りたい」と伝えておいた。
やっぱり、バイクで世界を回っているので、いつも名所はバイクと一緒の写真をとっておきたいものなのだ。

ところがガイド車はどんどん、この町、そして万里の長城から離れていく。
私はついて行くしかないのだが、大丈夫かな、忘れてないだろうな、と思い、ガイド車に並走して窓越しに「撮影は?」というとジェレンタ君
「あ」と。
やっぱり忘れていたようだ。

しかしその後もガイド車は停車せず、どんどんさらに進む。

あー、結局撮影出来ずじまいなのかな・・とも頭がよぎりながら走り続ける。

その後、2時間ほど走って、いつものスイカ休憩。

そこで停車するや否や、

「撮影は明日しましょう!次の町の近くで良いポイントがあるんですよ。」

と。

なので中途半端に構図の悪いところで撮影のため停まることは避けて、走り続けたということだった。

しかし、改めて驚いたのは、言い換えれば、どこに行っても万里の長城はあるんだということ。
100キロ走ろうが、500キロ走ろうが、だ。

果たして日本で同じ建造物がここまで長い距離を保持して存在しているものって何だろう?
近代になって作られた、鉄道や、高速道路くらいなものだろう。

紀元前・・2000年以上前からのものがここに存在していることを改めて、時空を越えた壮厳さを感じないではいられなかった。

今日は高速道路ではなく一部だけ有料道路を使えたのでやや楽だった。
しかしまだまだダート路が時折、顔を覗かせる。
中国はとにかく空気が悪いので現地の人でさえバイクに乗る時にマスクをしている人を見かける。
私も目鼻口が、土埃と超乾燥のためにおかしくなりそうなのでマスクをして乗るが、すぐ真っ黒になる。

目的地の町まであと100キロを切ったところで昼食のため停車。
小さな町の食堂で食事をとる。

ご飯があるお店を希望して、出て来たおかずはチンジャオロースと、鶏肉&ピーナッツ炒め、卵とトマトを煮込んだものだった。
かなり美味しかった☆

私も体調がほぼ完全になってきたので食欲も戻って来た。

気がつくと店の前に停めたバイクが人だかりで見えなくなってくるほどに。
食事後、店を出てバイクに近付くと、
何人いるんろう? ひょっとすると街中の人がここにきちゃった?と感じるほど。
DSCF1282実際は50人くらいだったのかな。






人をかきわけるようにバイクの傍に行き、トランクに仕舞ったヘルメットやライディングジャケットを出す。
周囲の人は皆、終始無言の方々でなんか、やりにくいやら、恥ずかしいやら、きまずいやら。
まあ、皆笑顔なのですが。

今まで他の国だと、数名に1人は英語が出来る方が言い出しっぺで話しかけてくる。

開口一番、「これいくら?」が最も多いが。(笑)

中国では英語を話す方が極端に少ない。

なので今回も、誰一人も声をかけてこず、笑っているだけでした。

逆に私が中国語が出来たら、ずっと楽しいだろうな、と思う。


その後、一時間ほどで目的地の町に到着。

たまった事務作業、そしてバイクの整備が出来る時間に到着出来て嬉しい。

まずはエアクリーナーの交換。
今朝、エンジンをかけるとフケとアイドリング状態がイマイチ正常でない。

ビッグトラブルでないにせよ、まだ長く続く旅程とビッグプロジェクトを詰め込んだ私の旅を無事完遂するためには、小さなバイクからの訴えも見過ごせない。

計算してみたら、エアクリーナーを最後に変えたのがスペインのマドリッド。
そこから、すでに18000キロほど走行している。
原因はこれに間違いないだろう、と今日は走りながら考えていた。

タンクを外し、カバーをとると、そこには、虫、小石、土埃に酷く汚れたエアクリーナーが存在していた。
やっぱりね。

整備を見たいと言って傍にしたジェレンタ君も「おわっ」と言って驚いている。

新品に交換し終了。これでひと安心。

今日の夕食は、鍋料理。イスラム風しゃぶしゃぶでした。
ここのレストランもそうでしたが町の雰囲気、人の雰囲気、どんどん東へ向かうに連れて、あか抜けて行っている感じがしています。

明日向かうは武威(ウーウェイ)という町です。

さてそこは、どんな町なのでしょうか。