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2011年7月27日(水)

走行距離:280キロ

出発時間:9:00

到着時間:16:00

天候:曇り

気温:23℃


昨夜の食後、ガイドのジェレンタ君が、友人から聞いた夜の遊びに連れてってくれるというが丁重に辞退する。

彼は常に、人を楽しませようとしてくれるお茶目なナイスガイです。


私は酒も飲まないのもあるが、早々にホテルに戻ってやることが山積。

中国に入ってから事務作業が滞り気味だ。

一日の走行距離は今まで走って来た他の国とほぼ一緒なのだが、今までは一人で旅をしてきたので、ほとんどノンストップで昼過ぎに目的地に着いたらランチ、それから事務作業、たまに観光、夕食は近所の食堂か宿にあるレストランで簡単に終わらせる。

忙しいときは、ルームサービスか買って来たものを部屋で食べて終了。

その間、ずっとインターネット関連、その他の作業が出来るので時間はある程度、確保出来ていた。


ただ、この中国は3人で移動し、途中でランチをしっかりとり、夕方、または夜にホテルに到着。

その後、夕食もちゃんとした店に連れて行ってくれるのと人数の関係で食事時間も長くなりがち。

食事はいつも美味しく、ガイドチームのお二人は最高に良い人なので楽しく感謝しています。


ただホテルに戻るのが遅くなるので作業時間が減り作業が押してくる。

事故防止の為にも、最低限の睡眠時間は削れない。

一番、困るのは中国のホテルのインターネット事情。

繋がったり、切断されたり。

規制されて確認出来ないサイトがすごく多く仕事に支障をきたす。

重要なメールのやりとりも必要なのに、結構ストレスがある。

このあたりは、急成長を遂げている中国の未来に期待したい所。



さて、数日前の高熱が嘘のように体調が頗る良い。

ウーウェイに向けて元気に出発!


一時間ほど走るとガイド車が急停車。


どしたのかな?


ジェ「万里の長城をバックに撮影しましょう」


という。


え? 万里の長城、あったっけ?

と何もないと思っていた乾燥した大地を見渡すと、


・・確かにある。


バイクを停めた道から約100mほど離れたところに確かにその存在がある。


幅の薄い壁が途切れながらもずーっと伸びている土の壁がある。


・・これかー。


一瞬、がっかり感があった。

イメージは、観光ガイドブックかウィキペディアの写真に出てくるような、天守閣と城の囲いが広い幅を持たせた階段状の重厚な作りをイメージしていた。


でも、


こんな万里の長城を見る事って珍しくて中々出来ないんじゃないか? と判ると嬉しくなって来た。


ここで数枚撮影。
IMG_9620IMG_9618


 


そしてさらに移動すると言う。


そこはあたりに誰も居ない素晴らしい場所☆
DSCF1332


 


長城の壁は、二階建ての家の屋根くらいまでの高さだろうか。

幅は土台の部分で、15mくらい。

てっぺんのところで人が一人歩けるくらいかな。

たぶん、完成当時はもっと広かったんだろう。

2000年以上の月日の風化でかなりスリムになってしまったと思う。


長城が広く途切れている場所に私達が走って来た幹線道の旧道が横たわっている。

その道から長城の壁の高さの中間くらいまで登れる坂がある。

車では無理だが、徒歩や自転車なら行ける場所。

バイクで一気に駆け上がってみた。

DSCF1319登れた。
 








そして、その上の場所では壁が崩れていて狭い空間だがすっぽりと開いている部分があった。

DSCF1322その間にバイクを滑りこませる。

ついに長城にバイクに乗り入れた!




私が中国で一番したかったことだった☆

夢だった。


昔、訪問経験者に、言ったことがある。


山「バイクで中国に行ったら万里の長城をバイクを走りたい」


経「無理ですよ。そんなところじゃありません。」


とバッサリされていた。



でも、



やっぱ、夢は実現するんだ。

DSCF1320






今日の移動はダート、舗装路でも酷い凹凸、相変わらず下道は判りにくく、迷いまくり、人に数知れず聞きまくり、やっとこさウーウェイに到着。


明日は蘭州を目指します!



ユーラシア大陸の最西端、ロカ岬(ポルトガル)を出発してここまで、約20000キロ。


まだまだ西日を背に、東へ進む旅は続きます。


Go, EAST!!