*ここ中国ではインターネットの規制のため、画像のアップが出来ません。

アップ出来る場所に着き次第追って掲載したいと思います。

またイラン、トルクメニスタン同様、フェースブック、ツイッターが閲覧不能です。

(携帯経由のみ通信可能な時があります)
私へのメッセージは trp@jp.bigplanet.com(直メ)へお願いいたします。

ただし、私のプロバイダー(ニフティ)はウェブメールを含め、大変不安定で返信出来る時と出来ない時があります。

何卒ご理解のほど宜しくお願い申し上げます。


2011年7月28日(木)/29日(金)
走行距離:500キロ
出発時間:8:30
到着時間:18:30
天候:雨
最低気温:12.5℃
標高:2000m

朝食時、宋社長が「今日は寒いですよ」と仰る。

確かに、昨夜からびっくりするような風が吹き始めた。
最初は、どんな長いトラックが走っているんだ?というくらい、
ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーと急に低音の轟音が響き始めたと思い、外を見るとホテルの玄関上に掲げてある中国の国旗が強風で穴が開きそうなほど靡いている。
そして、ちょうど交差点を真下に見る5Fの私の部屋からは、中国特有の電動バイクが向かい風に対して進みにくくて苦労している状態が見えた。

いつものように防寒として雨は降っていなくてもレインウエアの上を着て、Tシャツの下にはもう一枚超薄のシャツを着込む。
これでOKでしょう!
ということで出発!

走り出すと、

57)雨。




そして、寒い!

寒い!!

1時間しないうちに、ギブアップ。

このままだと風邪を引くと思い荷物を積んでもらっているガイド車に停まってもらい、私のバッグからレギュラーシーズン用のライディングジャケット(ラフ&ロード製)に着替える。

これで完璧!

しかし更に気温が下がる。

田舎道の何も無い所で再度、ガイド車を停めようとしたところで、眼前にトラックがずーっと連なった大渋滞に出くわす。

何があった?

長く微動だにしないで停まっているトラックの列を低速で抜いていき渋滞の先頭まで行き着いた。
その間、約4キロ。
大型トラック同士の正面衝突だった。
普段、降らないから慣れない雨で運転を誤ったか。

ここで約1時間のロス。

雨がキライじゃないと言い続けて来た私だが、中国の雨はツライ・・。
何がかというと、雨そのものもかもしれないが、普段から溜まりにたまっている路面の土埃が対向車、先行車が舞い上げるものだから、バイクと体中が真っ黒になる。

特にヘルメットのシールドが泥だらけになり視界を妨げるので危なくて仕方ない。

まとまった雨、そして事故渋滞。

思ったよりペースが遅くなった私達は話し合いの結果、目的地を変更することにした。
本来は、蘭州を目指す予定だったが、その次の街、銀川まで行くことに。
位置関係は、武威から銀川の間に蘭州がある訳でなく、途中、別方向へ行かねばならなかった。
そしてここ連日、走行続きだったので連泊することも必要だった。

本来、蘭州へ向かうにあたり、黄河を見れることが楽しみだったが、仕方がない。
黄河は揚子江について中国二位の長さで、世界第5位の河川。
銀川に向かう途中、黄河が見れないか尋ねてみるが、残念ながらそういうポイントは無いとのこと。

僅かな距離だけ蘭州へ向かっていた道をUターン。
一路、銀川を目指す。
・・と、前を走るガイド車がスローダウンして停車する。

どうしたのかな?

私もバイクを停めたところで、目線を右方向に移すと、何と!高台の崖の上からパノラマ状に見事な黄河が見えるではないか!!
絶景ポイントだった☆
ガイドチームもここの場所は知らなかったと。
こういった嬉しい誤算も旅の醍醐味♪

私がイメージしていた黄河は、真っ直ぐな川で、幅がとんでもなく広く、向こう岸が見えないくらいなのかな、と思っていたが全く違った。

かと言って幅は狭い訳でなく確かに大河川であるが、まるで大蛇のようにうねっている。
眼下に吸い込まれるように広がるジャングルとも見える田畑地帯を抉るが如く、ヘアピンカーブのように180°ターンしていく。
その先は山間部に入っていって見えない。
IMG_9646IMG_9645




色がおぞましいほどの黄土色。
まさに、黄河。
中流地域の黄土地帯を通過するため大量の黄土を流送しているとのこと。

水辺には沢山の集落が点在している。
歴史は川が作って来た事を知らしめている。

北京ーチベット鉄道が近くを走る。
この鉄道も、黄河と同様、線路が大きくうねりながら走る。
私達が走る山間の幹線道の急カーブに付き合うように、線路もそのようになっていて並走する箇所が面白い。
どこまで続くんだ?と思うほど長い貨物列車も通れば、とても人気があるらしい客車も見ることが出来る。
以前、アフリカ/ガボンの山奥を走っている時に、並走する貨物列車に手を振ると、運転士が景気よく汽笛を鳴らしてくれた感動が忘れられなかったので、一生懸命、大きく手を振ってみる。
無反応・・。
寂しいので、長く連なった客車が来た時に、手を振ってみるが、乗客の誰も返してくれない。
寂しいのお・・。


途中の小さな村の食堂で、食事を摂る。
食堂に設置されたTVでは、鉄道事故のニュースをやっていてほぼ満席だった食堂の客、全員が神妙な面持ちでTVを見入っていた。
午後になっても天気は回復してこず、気温も上がらない。
インナーウェアをさらにバッグから出して着込み、バイクへ向かう。
10人以上の人だかりをかき分けてバイクに跨がり出発。

途中、工事中箇所が多く、ガイドチーム、迷いに迷う。
その度、私はエンジンを切って待つ。
高速道路に乗れれば全然、問題ないのだが、バイク走行禁止の中国の法律が行く手を阻む。
結局、銀川まであと70キロほどの小さな町で、救世主が登場!
この付近に仕事で来ている営業マン?が銀川まで行くと言う。
普段は営業者を運転しているらしくここらの道に詳しい。
ガイド車に乗り込み、銀川まで案内をしてくれることなった。

ここからは迷うことなく快走!
しかし、何度も裏道、抜け道、迂回道を駆使して行く。
こりゃ、地元民しかわかんないよ!
という所。

お陰様でその後は順調に銀川市内に突入。
人口、200万人ほどの大都市。
一番、驚いたのは交通量が多いのに加え、高級車、新車が多い!!
アウディ、BMW、トヨタ、フォルクスワーゲン、ビュイック、クライスラー、シボレー、ヒュンダイ、キア、日産、ホンダ、マツダ、メルセデスは少ないが稀に見る。
本当に中国の人が豊かになったことを伺わせる。

それから、街のいたる所に新興住宅地の看板広告だらけ。
高層マンションから、低層高級マンション、東京のヒルズシリーズのように敷地内に公園、森林が併設されているものが売り手市場のよう。

さらに、犬が増えた!
小さい犬。
チワワのような、ダックスフンドのような、微妙な犬。(笑)
この二種類と何かがかけ合わさったものが沢山、街を闊歩する。
中国版、ニューリッチと呼べそうな方々が飼っているようだ。
中国は基本、一人っ子政策の国なので家族として犬を迎える家が増えているとのこと。

夕食はホテルの向いのレストランでおなじみになったイスラム風しゃぶしゃぶ鍋。
店の作りも奇麗でオシャレ。
働いているスタッフも笑顔でサービスする人も居る。
東へ向かうにつれて垢抜け度がさらに進んでいる。

この夕食時に宋社長が面白いことを教えてくれた。
中国は56の民族で構成されている他民族国家。

ガイドチームが住むシンキョウウイグル自治区はその名の通り、圧倒的にウイグル人が多い。
各、民族によって慣習が違うわけだが、挨拶から違う。

「一番、面倒なのはウイグル族ですよ。まず一日の始めに出会うと、元気ですか?から始まる。」

ふんふん。でもそれって、世界中、一緒だよね?と思う。

「その後、お父さんは元気ですか?」

「お母さんは元気ですか?」

「子供は元気ですか?」

「羊は元気ですか?」

とまで来る。

これが慣例とされた挨拶だから、

一日の初めの出会いに時間がかかって仕方ないと教えてくれた。

これには大爆笑だった。




2011年7月29日(金)

カメラが壊れました。
昨日の雨で、タンクバックをバイク後部のトランクに入れたところ、振動で一緒に入っていたペットボトルのお茶の蓋が外れ、全て、水びたし・・じゃなくて「お茶びたし」になってしまった。
最悪なのは、そのバッグの中に、今では唯一となっていたコンデジ(カメラ)が入っていた。
さらに、中国で購入するペットボトルのお茶は糖分を含んでいるものが多いため、もう全部べたついた状態に。

カメラの電源を入れると、糖分の影響で、レンズシャッターが少ししか開かない。
さらに、バックスクリーンには初期設定の画面に戻ってしまう。
慎重に水を少しだけかけてながら清掃するも一向にだめ。

撮影不能状態になってしまった。
何処か、大きめの街で再度購入しないと・・。
あーあ、これで三個目か。

あと今日は、
たまったメールの返信、
たまった洗濯、
撮影データの整理
バイクの洗車、
その他、諸作業を徹底的にこなす。

夕食はホテル脇の歩道の上にテーブルを出している食堂でイスラム/中華。
私のリクエストで、ご飯とおかずがの組み合わせをお願いしますと。

すぐ近くの歩道の脇にスイカ売りが居るなと思いつつ、食事をし始めると突然、大声でけんかが始まった。

ジェレンタ君に内容を聞くと、このスイカを買った人が家にスイカを持ち帰ったところ、全然熟れていないものだったそうで、取り替えにきたら小さいスイカだったことに腹を立てて、

客「殺す!」

売「殺してみろ!」

写真-28とえらい激しい罵り合いと、スイカ一個で大そうな話しに発展していた。




私にとっては、目の前でお笑いショーを見ているようだった。

しかし、インターネットには辟易です・・。
今まで使えなかったPCのメールソフトが突然使えたり、と思ったら、ここ数日使えていたウェブメールが相手によっては送信できなくなったりで。。
かなりのストレスです。


今、カメラ、乾かしています。
朝になったら直っているといんだけどなあー。