いよいよ!中国横断編完結。

20日間に及ぶガイド伴走の旅が終わります。

モンゴルに入国したらまた一人きりです。


最近、めちゃめちゃ、髪が伸びてきたなー。

もう、ロンゲ目指していっちゃいまーす!



【中国】四子王旗~二連浩特(エレンホト)の旅


2011年8月1日(月)

走行距離:285キロ

出発時間:8:30

到着時間:13:00

天候:晴れ

気温:25℃

整備:電源ソケットヒューズ交換



IMG_9667四子王旗の広場の銅像の前にて。
少しでもチンギスハンの逞しさに肖りたくて。



IMG_9672モンゴルとの国境のエレンホト市(内モンゴル自治区)を目指しひた走ります。





キルギスから中国へ入国して以来、ずっと東へ走ってきましたが、東端の沿岸の大都市、北京まであと500キロ弱というところで進路を変え北上します。

西の端から5500キロ走って来た中国大陸横断の旅もいよいよ終わるんだなと思うと感無量。


北上の彼方にモンゴル、そしてロシアがあります。

モンゴルは遊牧民の地として知られているように、北上につれてそのムードは高まっていきます。

牧草地帯が少しづつ増えていき、気が付けば360度、緑の大地が広がっている。

走っていて気持ちいい!


想像では、モンゴルへの国境へ向かう途中、何もなくなっていくイメージでしたが違いました。

時折、モンゴル民族のテーマパーク?があり観光地になっているのです。

馬に乗れたり、遊牧民の住居、ゲル(キルギスでは「ユルタ」)が並び、土産物屋があったり、そしてハングライダー型軽飛行機で広大に広がる牧草地を遊覧飛行が出来たり。

IMG_9675観光バスも沢山並んでいてとっても賑わっています。






同じ中国との国境でも、キルギスと、モンゴルではこうも違うのかと。

キルギスからは国境を越えて中国に向かう途中、秘境と呼べそうな山岳地帯が延々と続いていたが、こちらのエレンホトが明るいのは首都、北京が遠くないことも要因の一つなのでしょう。


山岳地帯と言えば、中国の南部にはパキスタンと隣接する場所があり、ここからテロリストも入ってくる。

新疆ウイグル自治区で、また事件があったことは日本でも報道されたのかな。
先日の和田(ホータン)地区に引き続き、数日滞在したカシュガル市で自爆テロで数十人が死傷した。

ガイドのジェレンタ君は

「ああ、もうこれで僕の仕事は終了です。もう日本からのお客さんも来ないだろうな」

呆れて笑うしかない状態になっている。



出発時の宋社長の「今日は路面状態が良いですよ」との言葉通り奇麗な道が続く。

ガイド車も時速130キロほどで快調に飛ばす☆

私も同じ時速でついて行くが乾燥地帯にしては珍しく虫が多いので上体を伏せて走る。

カウリング(風防)にヘルメットを沈めると風の音もなく、バイクの音だけが聞こえる。

その音でバイクの調子が判る。

800ccツインのエンジン音と駆動系の音は相変わらず絶好調♪

「本当に有り難う」とタンクを軽く叩きながらバイクに伝える。 


国境の街、エレンホトまであと50キロほどのあたりで突然、目を疑う物体が!!


DSC00062何ー?





DSC00065ぎょえー!




目の前になんと、巨大な二頭の恐竜!!!
首の長いやつ!

私達が行く道の左右にそれぞれ立ち、互いの顔を道路の中央真上で、キスをするように繋がっている。


そしてそこから先には、人間の大きさ~10倍ほどの恐竜が大草原の中に、何十~百頭、いるではないか!
ここも延々と広大なエリアに それが存在している。


中には戦っているもの。
のしのし歩いているだけのもの。
草を食べているもの。
雄叫びを上げているもの。 


完全に、6000万年前の地球に戻ったようだ。
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・・全て銅像ですが。 


ということで、ここエレンホトは中国は固よりアジアで最初の恐竜の化石が発見された場所であり、「恐竜のふるさと」、「恐竜の墓地」と呼ばれているそう。

近くに、ホンモノの恐竜の博物館があるそうなので明日行く事にします。
 

今日は高い平均スピードで移動が出来たので途中、食事休憩することなくホテルに到着。


チェックイン後すぐ、昼食のため近所の食堂へ行く。

もう20日間も一緒に居たので私の希望を聞かずも宋社長が料理を頼んでくれる。

「ご飯と、中華料理のおかず。」これです。

面(麺)が主食の中国では、ご飯を用意していない店も少なくない。

最近は気が付くといつも「ご飯あるか~」と店の人に尋ねてくれるようになっていた。


ジェレンタ君が言う。

「ラグ面が食べたいなー。」

もうここは 新疆ウイグル自治区からは3000キロ以上離れた地域なのでほとんど、イスラム料理店を見ない。

あれだけ毎日食べ続けて飽きてたラグ面も今となっては少々愛おしい。


食事後ホテルに戻ってすぐにバイクの整備にかかる。


バイクに設置してあった電源ソケットの修理。

トラブルの症状を日本のBMWディーラー、FUKUDAモーターに連絡すると担当の大津さんがすぐに返事をくれた。

アドバイス通り、ヒューズが切れてた。
とっても小さな部品だがスペアを持っていない。

この部品がないと、携帯などの充電や、電動コンプレッサーが使用出来ない。

ジェレンタ君に相談すると街中を探し回って見つけて来てくれた。

ただ、一個売りはしてなくて、100個単位でのみということで100個買った。

100個で値段は80元(960円)

世界を50周くらい出来そうだ。


誰か、ヒューズ欲しい人いませんかー。


無事、ヒューズ交換が終わり、低くなっていたタイヤの空気圧を上げるため電動コンプレッサーを使用すると正常作動!
すっごく安心。。
ほーーー・・。

これで万が一のパンクにも対応出来るだろう。


夕食はジェレンタ君の友人と親戚の人(共にモンゴル民族)がこのエレンホトに来ているということで合流。

DSC00131この二人はモンゴル、ウランバートルに仕事に行っている方だったので、モンゴル情報を聞く事が出来た。




ウランバートルまでの600キロの長い道のりは、一部の区間を除き基本、ダートだと。。
 

そして!

この夕食は「最後の晩餐」ということで何と、酒を沢山、飲んだ!

DSC00130ずっと、二人からの誘いを断り続けていたが最後の日だけは飲みましょう!と約束をして来たのだ。


 

3年間近く封印してきたので飲めるかな?と思いつつも、モンゴル族独特の何度もの乾杯(その都度、一気飲みでコップを空にしなければならない)にも付き合う事が出来た。

宋社長もジェレンタ君も嬉しそうだったのが私も嬉しかった。


中国最後の街も良い思い出で一杯になり、今日もよく眠れる・・ZZZZ。。