DSC002402011年8月3日(水)

走行距離:230キロ

出発時間:10:00

到着時間:19:30

天候:晴れ

最高気温:33℃




今日はついに中国を離れモンゴル入国です!

中国は出入国の手続きがかなり複雑かつ面倒です。

宋社長が昨日中に、私の出国許可をもらう為に軍の当局へ行くも担当者不在のため本日朝に持ち越す。

朝一で許可が下りたのを確認してホテルを出発。


中国国境に着くとキルギスからの入国時と同じく、出国のためにも地元の旅行会社のサポート者が来ている。
DSC00225中国国境。




 DSC00226ロシア製のジープの行列。
全て、モンゴルナンバー。
ちなみにこの車、フロントグリルにクランク棒を突っ込んで、手動でエンジンを掛けるタイプのものなのです。

国境到着から一時間ほどで全ての手続きが完了!

宋社長と、ジェレンタ君とそれぞれハグし、涙の別れ。

いつまでも友達でいましょう、と約束をした。


そこから、20日間ぶりの一人旅に戻った。

モンゴル国境は中国のそれより300mくらい離れた所。

近代的な中国国境とはうって変わって、少々レトロな感じ。

ゲートに入ると、右も左も、言葉もさっぱり判らない私を係官が私を認めると親切に案内してくれる。

ただ、モンゴルにバイクで入国する人が少ないせいか、バイク関連の書類作成に時間がかかり、ここでも国境オフィスを出るまでに1時間。

時間はかかったが、びっくりするほどシンプル。

担当者からバイク関連の書類を受け取り、パスポートにスタンプを押した後はもう何も無く、国境を出る。

他の国だとその後も二重、三重、のチェックがあってから、初めて入国となるのに。


DSC00230後ろがモンゴル国境。
 

「Good-bye China!, Hello! Mongolia!」
 


ついにモンゴルへ入った!

・・が、道が無い。

正確に言えば、草が生えた砂漠地帯に轍が伸びているだけ。

一番、道らしくなっている場所を選び、5キロほど走ると、まるで国境のようにトラックが長く並んでいるゲートがある。


あれ?またゲート?


とトラックをずっと抜いて行き先頭まで辿り着くと、ゲートにチェーンがかけてある。

私が目の前まで行くとそこに居た男性がチェーンを下ろしてくれたので進入。

すると、


「おい!!!!」

と、私を制止する。


なんだと思い、話してみると、英語がまったく出来ない人なのでジェスチャーを交えた会話になるのだが、

この先はサインシャンド、ウランバートル方面へいく道ではないと。

あとから判ったのだが、列車の貨物の集荷場になっていたみたい。

なので、この先へは行けないと言う。


わかったよ、ということでその場でUターンをして出ようとするとなんと、3ドル払えという。

敷地内に入ったからだと。

そしてまたチェーンをかけて私を出さないようにした。

おいおい、いきなり悪いモンゴル人が登場なのかい?と思いつつ、

ここは思い切り、怒って文句を言ってやる。

ウランバートルで働くジェレンタ君の友人から、モンゴル人の一部で外国人にお金をたかる輩がいると聞いていたがのっけからでした。(笑)


「わずか1分、3m入っただけで、金の請求ってなんだ!」

相手も他に数名やってきて、私から金を取ろうとずっと何か言って来る。


ゴビ砂漠のど真ん中で、周りには全く何もなく、多勢に無勢だからか、相手は強い態度で来る。

そして、チェーンは閉めたままの姿勢で、小康状態が続く。


そうこうしているうちに別の車が入って来るため、チェーンを下ろした隙に出た。

もう相手にしてられん、ただでさえ今日は朝の出発が遅れているのに。もう!


砂漠の轍路に停めていたトラックの人にサインシャンドまでの道を聞き、その道を往く。

もうガイドもいないし、モンゴルに入った途端、iPhoneのマップ機能も効かない。
 

DSC00235改めていうが道はなく、轍があるだけ。

その轍も場所によってはいくつもに別れている。

常に迷う。

 

2時間以上走っても誰とも行き会わないこともあった。

貴重な対向車を停めて、

「サインシャンド?」と前方を指差し、道が合っているが何度も聞く。


DSC00236途中であった、チャリダーの中国人夫妻?
これも過酷ですね〜。



eラクダの放牧をしてる箇所も。




轍路は、時には砂地と化し私が最も苦手とする状態になる。


わずかな区間、工事中の未舗装路の部分があり、そこを走っていると、車がエンコしていて道を塞いでしまっていて通れない。

道の左右はタクラマカン砂漠を思い出すような低い砂丘。


このため、大型トラックも二台、通行出来ないで停車している。

砂漠エリアをトラックは通っていけない。

トラックの運転手、助手達がエンコした車を取り囲んでいる。


私が近くまでいくと、通れないから砂丘の上を走るよう指示して来る。

その通りの場所をいくと、スタッグしてしまった。


完全に復帰不能となったところでトラック野郎達が助けに来てくれた。


「もっとスピード出して、凄いつけて乗り越えて行くしかないよ。」とのジェスチャー。


Uターンし、助走を付けて、一気に砂丘を駆け上がる。

転倒すれすれの状態でバイクをコントロールしながら頂上を越え、下った後、未舗装路に復帰。


クラクションを鳴らし、トラック野郎達に手を振ってそのまま目的地目指し北西に進む。

DSC00252


 


結果、全走行距離の230キロのうち、実に180キロほどがダート、砂地、工事中の未舗装路、最後の50キロほどのみ舗装されていた。


大きく長い上り坂がある丘を越えた時、小さな町が広がっているのが見えてきた。

dサインシャンドの町だ。

完全に日が暮れた。

あと一時間遅くなっていたら暗闇になったことだろう。



もしそうなったらアフリカ同様、途中の村で頼んで泊めてもらおうと思ったが、村が無い。

あるのは遊牧民のゲルだけ。

そしてそれも稀だ。


今日は久しぶりのアフリカ並みに不安にかられる移動になった。

でもそれはそれで楽しもうと思い、走ったけどね。


ホテルを向かうも2~3人の人に聞いてやっと到着。

ホテルスタッフは全く英語が出来ない。

お互い、ジェスチャーと書面でコミュニケーション。

一瞬、困ったのが、現地通過。

国境で両替してこなかった。

ホテルの部屋の金額は45000Tg(3000円)クレジットカードも、USドルも受け付けないと。

使えるのは現地通貨のキャッシュだけだ。

困ったなと思っていると、ロビーにATMがあるではないか!

恐る恐る試してみると問題なく現地通貨を下ろすことが出来た。


ほっー。


夕食をとり

久しぶりにチキンプレートwithライスを食べた。(360円)


今日は疲れた~。

寝ます!(笑)