リアルタイムでは現在ウランバートルのホテルに到着しています。
ご心配なく^^!



2011年8月4日(木)

走行距離:200キロ

出発時間:10:45

到着時間:18:00

天候:晴れ一時雨

気温:31℃


昨夜、「明日の朝食は7:00です」とレストランで確認しておいたので7:00に行くと開いていない。

7:30に行くとホテルスタッフが、「8:00から」だと言う。

8:30に行くと、やはりレストランのドアには鍵がかかったままで、先ほどのホテルスタッフも、「今日はだめみたい。」という。

町で一番のホテルでさえこれでした(笑)

しかし、腹減ったー。


子供インタビューのモンゴル語を担当してくれた、ムギちゃん(日本在住)と連絡を取り合うことが出来、ご自身の実家があり、親戚がいらっしゃるこのサインシャンドで急遽、子供インタビューが出来ることになった。


12男の子1名と、女の子2名。

それぞれ、嬉しそうに、またとっても恥ずかしそうに夢を語ってくれた。

 

映像のアップをお楽しみに^^!

*全ての映像を、お盆中にUPすることが出来そうです!

編集チームの皆様、有り難うございますm(__)m


ホテルをチェックアウトし、目指すはウランバートル!

地図で確認するも、途中には町らしい町は少ない。

なので、昼食兼用の朝食をこの町のレストランを見つけ、済ましてから出発。3
サインシャンドの町外れ




昨日と同じく町を抜けると、すぐにダート路。

途中、たまに大きい雨粒の不安定な天候となる。


順調に走っていたが、なんと、転倒!

草原の中を走行中、草で大きめの路面のくぼみが見えなかった。

いつものようにスピードは出ていなかったため、大事には至らず。


ただ、もう一人なのでバイクを起こすのを手伝う人も居ない。

そして、二本のタイヤを含め、荷物が満載の状態だ。


遠くに、羊(馬?ウシ?)追いの二人乗りのバイクが見えたがそのまま行ってしまった。

誰かが通りかかる気配がない。

360度大草原でエンジンを切ると風の音しか聞こえない。

誰かが来るのを諦めて、バイクを起こすため、パニアケース(トランク)含め、全ての荷物を下ろす。
45


 


渾身の力を込めて起こす。

起こした所で、また全ての荷物を積む。


こんなことをして居る場合か!

転倒が一番、時間のロスになる。

改めて絶対に転倒がないよう心掛けて再スタート。


延々と続くダート路を行く。

5-1途中、稀な水辺でウシが水浴び



 

中国で聞いた話しだと、ウランバートル手前200キロあたりから道が良くなるとのこと。

今日の予定走行距離は450キロだから、250キロはこの状態・・。

出発が遅かったのもあり焦りが出る。

またアフリカを思い出し、ダート路の走り方も掴めてきた。

たまに深い砂地があるが、バランスを失いかけたら、逆にアクセルを緩めるのは厳禁。

すぐに転倒に繋がってしまう。


そんな感じで、順調にダートを走る。

相変わらず、対向車もなければ、私を抜いて行く車もない。


それでも会う車両は、1~2時間に一台の割合だ。

一台、地元のバイクとすれ違った。


その10分後くらいだろうか、いきなり路面が深い砂地に変わった!

バイクが振られるもアクセルオンで立て直す。

が、想像以上に深い。

振られ、立て直し、を2~3回繰り返した後、草原と砂地の轍が高くなっている所へ突っ込み、ついに転倒!


そして、右足に激痛が走った!


「うがーー!!!」


「いたーーーい!!!」


右側のパニアケースと轍に足が挟まってしまった。

300キロ近い荷物とバイクの重さが、私の右足首の上に集中している。


これだけの強い痛みは久しぶりだ。

急いで足を抜こうと試みるが、完全に抜けない状態になっている。

どんなに体制を変えようとするも無理。

そして足は、ひねっていて信じられない方向を向いている。


渾身の力を込めて、クラクションを鳴らす。

が、音量は変わらない(苦笑)


激痛は強まる一方で、ヘルメットとサングラスを草むらに放り投げ、

声も出してみる。


「誰かーーー!」


風の音だけで何も反応もない。


クラクションも再度鳴らすが同じ。


ずーっと鳴らしているうち、これでバッテリーが上がってしまったら・・と考え辞める。


そして誰かが助けに来てくれない限り、このままの凄い体制(バイクは右に倒れ、上半身はタンクを抱え込むようにしたままで動けない)で時間を過ごすしかない。


さっき、一台すれ違ったばかりなので、あと1~2時間はこの状態か、と思うと気が遠くなる。

本当に痛みで気が失せてくる気配も。


しかし、身体に変化が起こって来た。

足の痛みが和らいで来た。

正確に言えば、感覚が無くなってきたのだ。

私にとっては激痛から逃れられるのなら、もう何でもいい。


早く、もっと、痺れてしまってくれ!


と願う。


<続く>