2011年8月20日(土)/21日(日)
この二日間は、溜まりにたまった疲れとブログの更新をリカバリーするためホテルの部屋に籠った。
食事もぜーんぶ、ホテルの中で済まします。
実は籠るのも、キライじゃないのでストレスにならず、なのです。(笑)
お陰様で体調もバッチリ!ブログも何とか追いつかせていけそう。
脚の調子も日を追う毎に快方へ向かっております。
2011年8月22日(月)
何とか事務作業の目処が着いた処で、やるべき重要事項がある。
バイクの整備です。
中国の敦煌以来、交換していないオイル交換だ。
すでに6000キロなので、そろそろ換えないとヤバいでしょー。
それからタイヤの交換も。
しかし、このハバロフスクで良いバイク屋が見つかるのかな・・。
ということで、またまた海外サイトのお世話になる。
ちなみに今回、外国語サイト情報に関して、友人で帰国子女の「DJさゆりさん」http://ameblo.jp/sayurisense/に多大にお世話になった。
さゆりさん、有り難う~!
まずはホテルの方に聞いてみる。
タイヤとオイルを交換してくれる場所を訪ねると南に6キロ移動した所にあるという。
行ってみると、結構大きいタイヤセンターだ。
到着してお願いすると、
「ウチでは出来ない」
とあっさり断られた。
バイクを受け付けたことがないようだった。
じゃあ、何処か教えて、と言うも、ガソリンスタンドでやれば?とだけの答えだったので、やはり前述の海外サイトからの情報を頼りに、
「IRON TIGERS(アイアンタイガース)」というバイク乗りが集まるクラブに向かうことにした。
「ハバロフスクで困ったらここへ行け」的な情報が集まる場所らしい。
住所、地図はなく、あるのは座標だけ。
【GPS location: N48 31.926, E135 02.582】
13キロ北と出る。
GPSの方角だけを頼りに、カンで道を選びながら進む。
途中、なんとも美しいロシア教会に出会う。
何とか近くに到着するも、それらしい場所を見つけることが出来ない。
誰かに聞こうかとバイクを停めた瞬間、タクシーが横付けしてきて話しかけてくる。
カタコトの英語で、
「バイクかっこいいよ! え? 世界一周してんの? 一人で? アフリカから? クレージーだね~(笑)」
など、会話した後、タイヤ交換が出来るところを聞くと、
「そこだよ」
目の前を指さす。
社会主義国の特徴として、店舗は中に入らないと何屋かまったく判らない店が多い。
まあ看板があっても、ロシア語でさっぱりなんだけどね。(笑)
「おお~、有り難う!」
ということでそのタイヤ交換店の前にバイクを着けた瞬間、「アイアンタイガース」の文字が視界に飛び込む!
100m先の店の脇の壁に大きくデザインされている。
その店に行って、タイヤ交換とエンジンオイル交換をしたいというと、「アイアンタイガースへ行ってくれ」と言う。
あ、ここじゃないのね。
そこから未舗装路の坂を下った突き当たりの、ガレージが長屋状に連なっている日本では見た事がない珍しいエリアにあった。
近付くとガレージの中から、Kawasakiに乗る男性が笑顔で迎えてくれた。
少し英語が話せる、リーフさんだ。
ガレージの奥のリビングスペースへ迎えられた。
確かにバイク乗り達のたまり場になっていた。
ただ、男臭い場所かと思えば、若いギャル系の女性が複数いたのは想定外だったのと、整理整頓されていて清潔にされている。
私のリクエストを伝えると、タイヤ交換は結局、タクシー運ちゃんが教えてくれた場所だと。
タイヤ交換店に戻って、ホイールの脱着は私が行い、タイヤ交換の作業だけをしてもらった。
200ルーブル(530円)
思えば、キルギスのビシュケクでオフロードタイヤに履き替えて、5分山残りのオンロードタイヤをバイクにくくり着けて走ってきた距離は、1万キロ。
重かったなー。(笑)
オフロードタイヤの寿命が来ていたので、ここでオンロードに交換。
まだ、1000~1500キロくらい走れそうだったが、数日後にウラジオストックからフェリーで韓国へ渡り、飛行機でバンクーバーへ移動するスケジュールや規制を考えると今、ここで交換するしかない。
アイアンタイガースのガレージに戻り、集まっている人達としばし談笑。
先に作業をしている人の終了を待ちながら、ガレージ内を見せてもらう。
隣のガレージもアイアンタイガースで、こちらは完全なバイク用品屋になっていた。
彼らはイージーライダース系で、オーナー達の趣味らしき、機関銃、日本刀、ナチス軍のコスチュームや軍刀なども散乱するように置かれている。(一部はホンモノ)
地下には、宿泊施設、詰め込めば10人くらいは寝泊まりできそう。
トイレ、シャワーも完備されている。
今は使っていないようだが、この地下の奥にサウナ室まであったのには驚いた。
ここのオーナーのハンズさんはやっぱりイッちゃっているタイプのおっさんだ。
恰幅がよく、太い両腕にはガッツリ、タトゥーが彫り込まれている。
常に上半身裸で歩き回っている。
ちなみにここに集まっている男性陣は全員そうで、中にはブリーフ一丁の野郎も複数いる。(笑)
しかし、なんとも皆、気が優しい。
「コーヒー、紅茶、お菓子、好きなだけどうぞ~☆」と。
そして地下の宿泊施設はいくら?と聞くと、ここへ来たバイク乗りにはタダで提供していると。
「ここに来たバイク乗りは皆、フレンドだから」と笑う。
彼らの優しさとおおらかさには感動してまさに熱いものが込み上げて来た。
気が付くと、なんとなく親戚の家に到着したかのような錯覚に陥っていた。
「東シベリアで困ったらアイアンタイガースへ」は本当だったのだ。
すでに14:30になる。
うっかり朝食だけでホテルを出て来たので極めて腹が減ってきた。
近くに食堂があれば一人で食べに行きたい、と告げると、オーナーのハンズさんとカワサキ乗りのリーフさんが、突然、慌ただしく動き出す。
どうしたかと思っていると、留守番を別の人に頼んで、みんなでランチに行こうと言う。
4WDのトヨタに乗せられた。
車内は大音響で、ヘビメタに近いロックのDVDを流して走る。
30~40分ほど走ってるが中々着かない。
どこまで行くのかなー、近くていいんだけどなー。
と思うのと、ひょっとして、どこかヤバいところで連れて行かれるのか・・とほんのちょっと不安になったりして。
そしてやっと到着!
そこは、バイク&ハードロックをモチーフにしたレストランで、店の前には巨大はハーレーのオブジェが置いてあるではないか!
ここへ僕を連れて来たかったんだなと知ると、また感動!
ロックバー&ガレージ http://www.rockbar-garage.ru/
そして店内に入ると、有名ロックミュージシャンが訪れた写真や、アイアンタイガースのステッカーが沢山貼ってある。
今は亡きゲーリームーアも来店していた。
最後の公演がハバロフスクだったそう。
このレストランのオーナーもアイアンタイガースのメンバーだそうだ。
女性スタッフは全員モデル張りの美しさ・・。
皆で楽しくロシアンランチ。
(600ルーブル)
そして料理が次々とテーブルにサービスされ始めたころ、耳を疑う。
「あなたのお名前は? 私はナターシャです。」
ロシア美人のスタッフがなんと日本語で話しかけて来るではないか!
日常会話が出来る方だったので、アイアンタイガースのメンバーとの通訳をしてくれた。
さらに「これ、お店からのお土産です」と言ってカレンダーとTシャツをプレゼント!
いやあ、もう、嬉しい、嬉しい(泣)
食事を終えてアイアンタイガースのガレージへ戻る時、リーフさんは私が次に行くダリネレチェンスクの人で、「アイアンタイガース ダリネレチェンスク支部」のオーナーだと判った。
さらに、「もしよければ私の家に泊まりなよ」と言ってくれる。
そして私が出発する明後日に併せて一緒にこのハバロフスクからダリネレチェンスクまで行こうよ、とも。
しかし、なんという出会い! なんという仲間意識!
ガレージに戻るともう夕方近くなっていたのでオイル交換は明日にすることになり、バイクも預かるよと。
そして今日と明日のホテルの送迎もしてくれることになった。
・・あのー、今日出会ったばっか、なんですけど。(笑)
なんでここまでしてくれんの?(笑)
不思議でしょうがない。
これがロシアの優しさか。器の大きさか。
バイク乗りの友情か。
多分、ここのことは旅が終わってからも後からジワジワ、想いが寄せて来るんだろうな。
【シベリアバイク屋情報】
国名 ロシア
都市名 ハバロフスク
店名 アイアンタイガース ハバロフスク支部
電話 (4212)77-05-20
Email gansmoto@mail.ru
住所【GPS location N48 31.926, E135 02.582】
この二日間は、溜まりにたまった疲れとブログの更新をリカバリーするためホテルの部屋に籠った。
食事もぜーんぶ、ホテルの中で済まします。
実は籠るのも、キライじゃないのでストレスにならず、なのです。(笑)
お陰様で体調もバッチリ!ブログも何とか追いつかせていけそう。
脚の調子も日を追う毎に快方へ向かっております。
2011年8月22日(月)
何とか事務作業の目処が着いた処で、やるべき重要事項がある。
バイクの整備です。
中国の敦煌以来、交換していないオイル交換だ。
すでに6000キロなので、そろそろ換えないとヤバいでしょー。
それからタイヤの交換も。
しかし、このハバロフスクで良いバイク屋が見つかるのかな・・。
ということで、またまた海外サイトのお世話になる。
ちなみに今回、外国語サイト情報に関して、友人で帰国子女の「DJさゆりさん」http://ameblo.jp/sayurisense/に多大にお世話になった。
さゆりさん、有り難う~!
まずはホテルの方に聞いてみる。
タイヤとオイルを交換してくれる場所を訪ねると南に6キロ移動した所にあるという。
行ってみると、結構大きいタイヤセンターだ。
到着してお願いすると、
「ウチでは出来ない」
とあっさり断られた。
バイクを受け付けたことがないようだった。
じゃあ、何処か教えて、と言うも、ガソリンスタンドでやれば?とだけの答えだったので、やはり前述の海外サイトからの情報を頼りに、
「IRON TIGERS(アイアンタイガース)」というバイク乗りが集まるクラブに向かうことにした。
「ハバロフスクで困ったらここへ行け」的な情報が集まる場所らしい。
住所、地図はなく、あるのは座標だけ。
【GPS location: N48 31.926, E135 02.582】
13キロ北と出る。
GPSの方角だけを頼りに、カンで道を選びながら進む。
途中、なんとも美しいロシア教会に出会う。
何とか近くに到着するも、それらしい場所を見つけることが出来ない。
誰かに聞こうかとバイクを停めた瞬間、タクシーが横付けしてきて話しかけてくる。
カタコトの英語で、
「バイクかっこいいよ! え? 世界一周してんの? 一人で? アフリカから? クレージーだね~(笑)」
など、会話した後、タイヤ交換が出来るところを聞くと、
「そこだよ」
目の前を指さす。
社会主義国の特徴として、店舗は中に入らないと何屋かまったく判らない店が多い。
まあ看板があっても、ロシア語でさっぱりなんだけどね。(笑)
「おお~、有り難う!」
ということでそのタイヤ交換店の前にバイクを着けた瞬間、「アイアンタイガース」の文字が視界に飛び込む!
100m先の店の脇の壁に大きくデザインされている。
その店に行って、タイヤ交換とエンジンオイル交換をしたいというと、「アイアンタイガースへ行ってくれ」と言う。
あ、ここじゃないのね。
そこから未舗装路の坂を下った突き当たりの、ガレージが長屋状に連なっている日本では見た事がない珍しいエリアにあった。
近付くとガレージの中から、Kawasakiに乗る男性が笑顔で迎えてくれた。
少し英語が話せる、リーフさんだ。
ガレージの奥のリビングスペースへ迎えられた。
確かにバイク乗り達のたまり場になっていた。
ただ、男臭い場所かと思えば、若いギャル系の女性が複数いたのは想定外だったのと、整理整頓されていて清潔にされている。
私のリクエストを伝えると、タイヤ交換は結局、タクシー運ちゃんが教えてくれた場所だと。
タイヤ交換店に戻って、ホイールの脱着は私が行い、タイヤ交換の作業だけをしてもらった。
200ルーブル(530円)
思えば、キルギスのビシュケクでオフロードタイヤに履き替えて、5分山残りのオンロードタイヤをバイクにくくり着けて走ってきた距離は、1万キロ。
重かったなー。(笑)
オフロードタイヤの寿命が来ていたので、ここでオンロードに交換。
まだ、1000~1500キロくらい走れそうだったが、数日後にウラジオストックからフェリーで韓国へ渡り、飛行機でバンクーバーへ移動するスケジュールや規制を考えると今、ここで交換するしかない。
アイアンタイガースのガレージに戻り、集まっている人達としばし談笑。
先に作業をしている人の終了を待ちながら、ガレージ内を見せてもらう。
隣のガレージもアイアンタイガースで、こちらは完全なバイク用品屋になっていた。
彼らはイージーライダース系で、オーナー達の趣味らしき、機関銃、日本刀、ナチス軍のコスチュームや軍刀なども散乱するように置かれている。(一部はホンモノ)
地下には、宿泊施設、詰め込めば10人くらいは寝泊まりできそう。
トイレ、シャワーも完備されている。
今は使っていないようだが、この地下の奥にサウナ室まであったのには驚いた。
ここのオーナーのハンズさんはやっぱりイッちゃっているタイプのおっさんだ。
恰幅がよく、太い両腕にはガッツリ、タトゥーが彫り込まれている。
常に上半身裸で歩き回っている。
ちなみにここに集まっている男性陣は全員そうで、中にはブリーフ一丁の野郎も複数いる。(笑)
しかし、なんとも皆、気が優しい。
「コーヒー、紅茶、お菓子、好きなだけどうぞ~☆」と。
そして地下の宿泊施設はいくら?と聞くと、ここへ来たバイク乗りにはタダで提供していると。
「ここに来たバイク乗りは皆、フレンドだから」と笑う。
彼らの優しさとおおらかさには感動してまさに熱いものが込み上げて来た。
気が付くと、なんとなく親戚の家に到着したかのような錯覚に陥っていた。
「東シベリアで困ったらアイアンタイガースへ」は本当だったのだ。
すでに14:30になる。
うっかり朝食だけでホテルを出て来たので極めて腹が減ってきた。
近くに食堂があれば一人で食べに行きたい、と告げると、オーナーのハンズさんとカワサキ乗りのリーフさんが、突然、慌ただしく動き出す。
どうしたかと思っていると、留守番を別の人に頼んで、みんなでランチに行こうと言う。
4WDのトヨタに乗せられた。
車内は大音響で、ヘビメタに近いロックのDVDを流して走る。
30~40分ほど走ってるが中々着かない。
どこまで行くのかなー、近くていいんだけどなー。
と思うのと、ひょっとして、どこかヤバいところで連れて行かれるのか・・とほんのちょっと不安になったりして。
そしてやっと到着!
そこは、バイク&ハードロックをモチーフにしたレストランで、店の前には巨大はハーレーのオブジェが置いてあるではないか!
ここへ僕を連れて来たかったんだなと知ると、また感動!
ロックバー&ガレージ http://www.rockbar-garage.ru/
そして店内に入ると、有名ロックミュージシャンが訪れた写真や、アイアンタイガースのステッカーが沢山貼ってある。
今は亡きゲーリームーアも来店していた。
最後の公演がハバロフスクだったそう。
このレストランのオーナーもアイアンタイガースのメンバーだそうだ。
女性スタッフは全員モデル張りの美しさ・・。
皆で楽しくロシアンランチ。
(600ルーブル)
そして料理が次々とテーブルにサービスされ始めたころ、耳を疑う。
「あなたのお名前は? 私はナターシャです。」
ロシア美人のスタッフがなんと日本語で話しかけて来るではないか!
日常会話が出来る方だったので、アイアンタイガースのメンバーとの通訳をしてくれた。
さらに「これ、お店からのお土産です」と言ってカレンダーとTシャツをプレゼント!
いやあ、もう、嬉しい、嬉しい(泣)
食事を終えてアイアンタイガースのガレージへ戻る時、リーフさんは私が次に行くダリネレチェンスクの人で、「アイアンタイガース ダリネレチェンスク支部」のオーナーだと判った。
さらに、「もしよければ私の家に泊まりなよ」と言ってくれる。
そして私が出発する明後日に併せて一緒にこのハバロフスクからダリネレチェンスクまで行こうよ、とも。
しかし、なんという出会い! なんという仲間意識!
ガレージに戻るともう夕方近くなっていたのでオイル交換は明日にすることになり、バイクも預かるよと。
そして今日と明日のホテルの送迎もしてくれることになった。
・・あのー、今日出会ったばっか、なんですけど。(笑)
なんでここまでしてくれんの?(笑)
不思議でしょうがない。
これがロシアの優しさか。器の大きさか。
バイク乗りの友情か。
多分、ここのことは旅が終わってからも後からジワジワ、想いが寄せて来るんだろうな。
【シベリアバイク屋情報】
国名 ロシア
都市名 ハバロフスク
店名 アイアンタイガース ハバロフスク支部
電話 (4212)77-05-20
Email gansmoto@mail.ru
住所【GPS location N48 31.926, E135 02.582】
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