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2011年8月25日(木)
走行距離:426キロ
出発時間:9:20
到着時間:18:00
天候:曇り時々雨
気温:24℃

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朝、起きて霧のかかる庭に出る。
外に作ってあるトイレを済ますのはアフリカ以来だなあ。

用意してくれた朝食をリーフのご家族と一緒にとる。
小さな、小さなテーブルで袖すり合いながらの朝食も、楽しい会話で満ちているから普通の目玉焼きとビニールが周りに着いたままのソーセージもとても美味しい☆

きっと、シャンデリアがあるような豪邸で、大理石のテーブルに、ロイヤルコペンハーゲンの食器の上に乗せられた一流シェフの作った食事でも、心からの笑顔も、笑いや愛のない食卓よりずっといいと思う。


DSC00761有難う。
リーフ 。
ご家族の皆さん。

ロシア、最高の思い出になったよ!


リーフとハグをした後、一家総出で見送ってくれる中、向かうはロシア最後の街、ウラジオストック。

DSC00763いよいよゴールへ向けてのカウントダウンが始まった!




途中、カフェに寄ってランチを摂る。
そう言えば、ロシアのカフェやレストランでは日本みたく、水がタダで出てくるようになった。
アフリカからずっと全ての国で飲める水がタダで出てくることはあり得ない。


DSC00765事故多し。




DSC00766この地方では90%が日本車のため、右側通行なのに、右ハンドルはかなり 追い抜き時に危ない。




気温が上がって来た。
どんどん南下しているからだ。

ウラジオストックに近づくにつれ、一気に車が増えてきた!
夕方になったこともあり渋滞が始まる 。



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ついにウラジオストックの街に入った!





さらに先へ進むと、視界の右側に飛び込んでくるものがある。

「おわっ!!  あれは!!!」

思わず声を上げた。

「海だ!!」

そうだ、これは日本海だ!

外洋を見るのはイスタンブール以来。

途端、目が潤んできた・・。

せっかくなので、行ってみよう。

道が尽きるまで。


高台で完全に行き止まった。

崖の上に愛機を進めると、眼下に公園が見える。
港、海峡、遠くに浮かぶ島が一望出来る場所だ。
あそこに行ってみよう。

ダリネレチェンスクから、ウラジオストックまでの距離のカウントダウンがされる中、ずっと、このユーラシアの移動を思い出していた。

4月22日に、アフリカからジブラルタル海峡を万感の思いで渡った日のこと。

大陸の最西端、ポルトガルのロカ岬に立ちスタートし、
EU諸国、
中東、
中央アジア、
中国、
モンゴル、を経由して、
そして、このロシア、シベリア大陸を横断。


数知れず、多くの人に出会った。

フィンランド人のトッベ、
マドリッドのペンティ一家、
ヤマハモトGPチームの皆さん、
ミラノの根岸さん、
トルコのエルジンさんとイエネルさん、
イランの学生とその家族、レザラモさん、
〜スタン系の各国で出会ったガイドさん達、
中国の宋社長にジェレンタ君、
そして、モンゴルでのケガを気遣ってくれた多くの方々・・。

その他にも多くの人が無償の親切を提供してくれた!

皆、元気でいるだろうか。

ユーラシアのラストはロシアの鉄の虎達が有終の美に華を添えてくれる形になった。
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陽が傾きかけたころ、ホテルに到着した。

二日ぶりのシャワーを終えて浴室を出ると、部屋の中は黄金色に染まっている。
見事な夕日の光が差し込んでいた。


DSC00826夕日が海に沈みゆくのをゆっくり見るのはいつぶりだろう。




ワールドドリームツーリング、二大陸目、ユーラシア横断完了。

無事、ここまで辿り着くことが出来たのは、私に関わってくれた全ての皆さんのお陰です。
この場を借りて深くお礼申し上げます。

これからもニッポンの元気!食に困る人への支援のために頑張り続けます!



写真【ユーラシア大陸横断の軌跡】
出発:4月22日
到着:8月25日
走行距離:25000キロ
通過国数:21
子供インタビュー実施国数:16
オイル交換:5回