Go to the Yellow Stone National Park from the Butte
2011年9月23日(金)/ 23.Sep.2011

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走行距離:440キロ
出発時間:9:50
帰着時間:22:00
天候:晴れ
最高気温:25℃
最低気温:8℃
最高標高:2500m

シアトルから西へ向かっていた進路を変え、北米大陸を南下して行きます。


これこれ!この機械!
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農場に水を散布する機械でいままでヨーロッパからも見てきたのですがアメリカのはハンパ無くデカイ!(長い?)


ツーリングライダーが増えました!
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このイエローストーン近辺はバイクツーリングのゴールデンルートなんですって!

こんな風景があちこちで。
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渓流釣り好きの人にはたまらんだろうなー。

ニジマス釣りが有名みたい。


今日の宿に着き、荷物だけ下ろしたらすぐにイエローストーン国立公園に向かいます。
ビュートの街から国立公園手前の宿までは200キロほどで早かったです。
公園西口入り口にある町、「ウェストイエローストーン」に中華レストランがあったのでバンクーバー以来のラーメンとチャーハン。
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四川ラーメンだったので辛!
チャーハンはご飯が、なんか、丸いんです(笑)
やっぱ、米は日本の米に限るね!!


西口ゲート入り口です。
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入場料:バイク+人=$12。安くないけど7日間有効なのはいいね。


その広さは東京23区の4倍以上の面積!(約9000平方Km)
公園内に入るといきなり、車が数台路肩に止まって人が出ている。
見てみると、
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バイソン!
さすがアメリカです。
かなり至近距離で撮影できました。


少し離れたところに群れているものも見れます。
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これは鹿じゃなくて、
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エルクのメス? だと思います。

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あちこちで見る事ができました。


イエローストーンと言えば間欠泉!
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日本の温泉地域のような硫黄の匂いが立ち込めています。

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どっかーん!!!

ぶほ、ぶほ、吹いています!




国立公園の中央に位置するのが、その名も!
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「イエローストーン湖」
まんまです。


この周辺にも湧き水(湯)、ガスがあちこちから噴出しています。
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これは「Black pool」と呼ばれるほど永遠かと思うほどの透明度です。



素晴らしい夕日に思わず、かっこつけたくなりました!
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こんな素晴らしい夕日はどこぶりだろう。
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大切な人と分ち合いたい瞬間。
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感動を共有したいシーンがめくるめく訪れるのです。



完全に夜中になりました。といっても22:00ですが。
星が見たくて、幹線道から少し外れたまったく人気のないところにバイクを停めて、キーをOFFにしました。

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満天の星空とはこのこと!

ヘルメットを脱いで、見上げた瞬間、

「うぉー!!」と思わず声を上げてしまいました。
しかも、何度も!(笑)

天の川がハッキリと、太く、長く、見えるのです。
(画像では全然、判りにくいのが悲しい。。)

これなら毎日、彦星と乙姫は会えるじゃんと思う。

まさに奇跡の夜空。

中国のタクラマカン砂漠では日没が遅かったためこれほどの夜空を見ることが出来なかったので、ここで人生最高の星空を見れて大満足です。

同時に、身体中に何かが染み渡る感じがしました。


2011年9月24日(金)/ 24.Sep.2011
走行距離:160キロ
出発時間:11:30
帰着時間:19:00
天候:晴れ
最高気温:28℃
最高標高:2650m


お昼前に宿を出て、今日も国立公園に突入!

「Gibbon Falls」です。
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滝や渓谷は日本でも見れますが、そのスケールは比類ない大きさです。
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「Artists Paintspods」
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白濁泥の中からガスがボコボコと吹き出し不思議な形状を作り出している。

パーキングエリアに戻ると、バイク乗りの夫婦が
「あなたのバイクの地図見たよ。長旅なんだねー!」と。
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このご夫婦、ご自宅がここから30キロという地元民で毎週ここに来ているらしい。

「動物が見たいんだけど」と言うと親切に教えてくれたのでそこに行ってみる。

が、

相当な距離を走るもなかなか居ない。

思い切ってダートへ入ってみる。
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「おーい、熊〜。くまちゃんよー」

何度か、呼ぶんだけど、見当たらない。


後ろにいたりして!
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居ないね〜。


でも!
本日のラストには、エルクの群れに出会えました☆

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イエローストーン国立公園のかなり北のエリアまでやって来たせいか行き交う車が減ってきた。


陽が傾きかけた頃、視界に広がる景色に驚く。
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まるで、「木の海」
その中にすっぽりとクレーター状の穴が空いている。

崖の部分はグランドキャニオンのようだ。



さて、そろそろ、宿に戻ろう。
ここから100キロ以上あるから、今日は暗くなる前に戻りたい。

明日はソルトレークの先のプロボという街へ向けて600キロの走行だ。


などと、考えながら走っていると・・
時速80キロくらいで走行中のバイクが、一瞬、「息継ぎ」をする。

なんだ?

この症状は初めてだな。

と思いつつ、そのまま走っていると、また起こる。

エンジンが一瞬、停まる感じ。

電気がカットされているのか、燃料が行っていないのか。

燃料計ランプは点灯してないのでガス欠ではない。

一旦、バイクを道端に停めてバイクをチェックするも最新の電子制御のマシンはちょっと見ただけでは判らない。

電気、コンピューター系のトラブルならお手上げだ。

とりあえず、再起動のようにエンジンを掛け直してエンジンをふかす。
この状態では、まったく問題がない。

「おいおい、頼むよ、ヒーロー君!」

実は、だいぶ前からこのバイクには名前が付いていました。(笑)

バイクをナデナデして発進し走行すると、また症状が発生!

今度は息継ぎの時間が長い。コンマ5秒ほどの間、加速しなくなる。

最初は、2〜3分に一度の割合だったのが、

1分に一度、

30秒に一度、と酷くなり、

ついに走行中、エンジンが止まった。

惰性がついているのでそのままセルを回すと掛かる。

それを2〜3回したあと、完全にエンジンの息の根が止まった。

セルを回してももう、再始動しない。

惰性の力も、登り坂途中で終わり、路肩がないので道の右端に寄せて停止した。

私の頭の中のイメージでは1985年の鈴鹿8耐で平忠彦選手のマシンがトップを走りながら夕闇の残り30分でマシントラブルでピットウォールにバイクを停車させてのと同じ気持ちだった。
(レース好きの方でないとわかんない話しでスミマセン。。(笑))


ううぉー! ちょ、ちょっと待てよ=!!
こんなところでエンジンストップしてどうすんだ??

かなり焦る。

まず、落ち着こう、落ち着こう。

あれこれ対策を考えてみる。

プラグ交換か、手持ちのスペアパーツ類の電気系の部品交換で直るのか、もし直らない場合、明日、プロボまで行けない、

・・というか、ここから100キロ以上離れている宿までどうやって戻ればいいんだ?

通過する車も少なくなり、周りは森。
そして暗くなり始めている。

くーーーーー。(辛)

今までこんなに絶好調で走ってきてくれたのに。

やはり50000キロを越えたことで知らず知らずのうちに相当な疲労がバイクにたまっていたのか・・。

などと考えてながら、ふと、思う。

しかし、こんな簡単に突然、エンジンが止まるのはおかしい。

電気系もなんの前兆もなかったし。

もっと単純なことが原因ではないか、と考えてみる。

走行距離計をみると、350キロだ。
やっぱり、ガス欠?
再度、そこを疑ってみる。

でも、燃料切れランプはついていない。

念のため、燃費を計算してみると、今まで1リッターあたり27キロ走っていたのが、22キロ程度しか走っていない状態になっているとしたら、ガス欠だ。

メインタンク、16リッターを使い切ってしまっていることになる。

祈るような気持ちで、サブタンクのコックを切り替えて、メインタンクへガソリンを送り込み、再びセルを回してみる。




と、





と、





ブルルーーーーーン! 一発で始動ヾ(^0^)ノ

原因はただのガス欠でした。
そして故障箇所はエンジンや、電気系統でなく、

「燃料計」です。

まあ、50000キロも走ってきて燃料計くらいは機嫌が悪くなるくらい良いだろ!と思いながらほっとし、その後は無事、宿まで到着することが出来ました。


あー、木の海に溺れないで良かった。


でも、満点の星空の下で、野宿も良かったかも?! 

・・なんて無事だったから言ってみる。