2011年11月 9日(水)

走行距離:250キロ
出発時間:9:50
到着時間:13:00
天候:晴れのち濃霧のち曇り
気温:17℃ー27℃

今日は首都サンホセに向かいます!
サンホセでは、友人の紹介でレースをしていたライダーと会うことになっているので楽しみです。

アレナル火山の麓にあるフォルトゥナの町を後にし、順調に走るも途中、30キロ以上に渡る山間部を走り、途中、霧に見舞われるなどして思ったより時間がかかった。

ホテルに到着し、荷物を下ろしたらすぐに現地のライダーの元へ向かいます。

フェースブックの事前のやり取りで、「バイクが展示してある」と聞いていたのでこの辺りだろうと思われる付近でバイク屋を探す。
中々見つからなかったため、何人もの方に聞きながらうろうろしていると私を呼ぶ男性が道にいる。
誘導されたゲートに入るとそこはバイク屋ではなく、鉄工所だった。(笑)
そっか、誰もバイク屋だと言ってなかった^^;。

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ついにレオンさんと会えた!
予想以上に気さくで良さそうな人だ。

鉄工所の片隅にレース用のバイクが置いてあったので、このようなパターン日本でも多かったなと思う。
レースをするライダーの本職が、工場の経営者だったり、そこで働く人だったり。

ひとしきり談笑した後、レース車両のガレージがあるというので案内してもらう。
そこは防音設備が整ったスペースだった。
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うおっー!!!
年代もののレーシングマシンばかり!

レストア&メンテナンス中のバイクが置かれている。
中央に写っているのがレオンさんで、こちらも事業の一つとして稼働させているようだ。

彼も素晴らしい人生だなっ!

ガレージがもう一つあると言うのでそちらへ移動。
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げっ!!
ぐわー!!!
なぬーーーーーー!!!(笑)

ヤマハTZシリーズがこれほど揃っているのを見るのはこれが始めてだ。
静岡県のヤマハ本社でもこんなには、ないんじゃないの?!
ゼッケン5はTZ750で幻に近いバイクだ。

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そして、ハーレーダビッドソンのレーサーまで。
さらに驚きなのはこのマシンのエンジンはツーストロークだと!!!
そんなのがこの世にあったんだ!
(バイク関係者で無い方、わからないお話でゴメンナサイ・笑)

もう、まるで博物館!
2年以内にビルを建ててまさにそうしようと思っている、とレオンさん。

いいなー!!! 俺もやりたい!!!

そして壁にレオンさんが活躍した時代の写真が掲げられている。
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あれ?
見覚えがあるマシンが。
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64番のレオンさんの後ろの42番は、森孝仁選手!
今回のこのコスタリカでの子供インタビューのお手伝いをしてくれるレオンさんを紹介してくれたのが、森孝仁さんなのです。

森さんは1991年全日本選手権(NA250クラス)でランキング争いをした良きライバルでした。
結局、私が全日本ランキング10位、森さんは9位で私は負けましたが。(笑)

その後、共に国際A級に上がり、私は世界耐久選手権鈴鹿8耐に挑戦するライダーに。
森さんはUSAへ渡り、大活躍をする。
そして今は事業家として成功されている。http://ja.wikipedia.org/wiki/森孝仁

過去のレース仲間がこうして遠くはなれた私を応援してくれることに心底、感激です!

その日の夜、子供インタビューのためにレオンさん宅に行く事になった。
家族と一緒に食事をしようと誘って頂き、私の希望で日本食をテイクアウト^^


途中、また犬に絡まれます。
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目つきが悪くて怖かった・・。

買い出しの途中、話しをして判ったことは、このLeon Cortesさんは、なんと、コスタリカの元大統領の孫だった!!ひえ=!

おじいさんのレオン・コルテス(同名)がサンホセの中心のラ・サバナ公園に大きな銅像が立っている。
この元大統領のおじいさんも、そして、レオンさんのお父さんも革命を進めたため暗殺されて人生を閉じている。

レオンさん本人も2回(だったかな?)銃撃を受けていて、彼の車は防弾設備を施してあった。

うーん、この旅はいろんな人と友達になれて面白い!!

サンホセの一等地のご自宅に到着!
流石、豪邸です。
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インタビュー出来た8歳のダニエラちゃん含めご家族全員、英語がペラペラです。

さて、大統領のひ孫の少女は何を語ってくれたでしょうか?
映像のアップをお楽しみに☆

また、この先パナマ以降で、知り合いに困ることがあれば友達を紹介するからいつでも連絡してね、と美しい奥様に言って頂けてかなり嬉しい!

ここでも食事はごちそうになるわ、子供インタビューは手伝って頂けるわで、最高にお世話になってしまいました。

森ちゃん、有り難う=!

今回このサンホセでは、私にとって、子供インタビューの他にもうひとつ、最高のプレゼントを頂いた気持ちになりました。

これです。
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このマシン、私が最初に乗ったレーサー(競技車両)と同年同型なのです。
まさかここで見れるとは。

さすがにこれを見たときは、熱いもの、ではないな、簡単に説明出来ない複雑なものが込み上げてきました。

このマシンを購入するために、生まれて初めて本気の努力というものをし始め、人の3倍働き、職業を変え、家族から絶縁をいい渡され、人生を懸けた20代前半を思い出した。

私の人生初で最大の決断のきっかけになったマシンだったのです。

「夢の始まり」を思い出させてくれたレオンさん、サンホセ、コスタリカに感謝!

値段を聞いたら、40万円くらいで入手したと。

なんだ、安いな。(笑)