Go to the Chihuahua (Mexico) from the Las Cruices (USA)
2011年10月8日(土)/Sat.8.Oct.2011
走行距離:460キロ
出発時間:8:40
到着時間:18:00
天候:晴れ
気温:20℃
今日はいよいよ、アメリカからメキシコに渡ります。
国境が結構不安です。
朝、宿のパーキングへ行くと、私のバイクに何かメモが・・

WE ARE WITH YOU JAPAN!
(私達は日本のあなた達と一心同体です!)
・・!!
・・、
・・、
感涙!!!
私のバイクの正面のステッカーを見てのことだろう。
メモは、この宿のものだったから、わざわざ部屋まで行って、書いて、このバイクに挿しに来てくれたんだな、と想像するとさらに、感極まった。。
隣には

BMWのバイクが夜の内に置いてあったのでこのライダーが残してくれたのかな?
と、考えながら、荷造りをしていると、そのライダーが出発のためにバイクのところにやって来た。
「このメモ、貴方が書いてくれたの?」
と聞くと、
「そうですよ」と。
思わず握手をする。
そして話しが始まった。

彼も一人旅でアメリカを横断するといい、自宅のあるサンフランシスコからワシントンDCまで行くのだと。
今の仕事は、政府関係のコンピューターのエンジニアをしているのだそうが、数年前まで私と同じようにロードレースをしていて、私も乗っていたこともあるYAMAHA TZ250でやっていたというから話しが盛り上がった。
私がメキシコに行くというと、彼も危ない、と言いつつもメキシコ料理が超美味しいのでうらやましいと舌なめずり。(笑)
彼と別れ宿を後にする。
小一時間走るとメキシコとの国境だ。
まず私がしなければならないことは、アメリカを出国する前にUSA国境オフィスで入国カードを返却すること。
飛行機での旅であれば空港のイミグレーションでその手続きは自動的だが陸路で移動する私の場合、自分でその場所を探す必要がある。
そのためにハイウェイを下りて、USA側の国境の街エルパソでそのオフィスを探そうと、目の前にあった法律事務所に入り聞くと、今日は土曜日だからやってないかもといいつつ、メキシコに行く?危ないよー!と言う。
次に向かったのは小さな橋の国境ゲート。
そこでは、あなた?スペイン語話せる?何、話せない?気を付けなよー。数日前メキシコ川で数人殺されたからね、と・・。
そしてこのゲートでは入国カードを受け取れないというのでどうしよう、と場所を変えて橋の近くで考えていると、国境係員が近寄ってきて相談に乗ってくれた。
よく見ると入国カードは12月まで有効のものであり、私は今月、仕事がらみで再度USAに入国するのでこの入国カードを返却する必要は今はないことが判った。
再度、ハイウェイに乗り、大きな国境ゲートへ到着。
USA側の出国ゲートはなく、いきなりメキシコ入国ゲートだ。
隣のビジターセンターで、イミグレーションの場所を聞いて、パスポートにハンコとツーリストカードを貰う。
ツーリストカード作成料として、262ペソ(1510円)を滞在中にどこかの銀行で支払う必要がある。
そしてバイクの書類(一時輸入許可証)であるペルミソをもらうのは何処かと聞くと、しきりに 「Banjercito」へ行けという。
ただそれが街の名前なのか何なのかがよく判らない。
とりあえずこの国境ゲートから30キロ地点にあるというので行ってみると、巨大な国境オフィスが道路を塞ぐ形で存在している。
これは迷うものではなかった。
中には、ここにもイミグレがありパスポートのハンコ、ツーリストカードも全てここで揃うため、国境ゲートで作業する必要がなかった。
私があと、必要なのは、ペルミソだ。今までは多くの国でカルネを使用して来たがこのメキシコはカルネ加盟国でないので必要ない。
というか、今現在、カルネを更新のため、日本に送り返しているため手元には、陸運局から発行された「車両登録証書」のみだ。
これを担当官に差し出すと、雲行きが怪しい顔つきになってきている。
すると、「この登録証書には有効期限が記載されていない」ということでペルミソは私に発行出来ないと言い出す。
「それは日本の行政が作ったものだから私に言われても困る」ということを訴えると20分ほど待たされた後、やっとペルミソを発給してくれた。
そしてここで、ペルミソ代:6144ペソ=35000円(デポジット:出国時のペルミソキャンセル時に返金)、ツーリストカード作成料とともにビザカードで支払い、手続き完了!
はー、疲れた。
メキシコに入って間もないファレスの街

歩道は土がむき出しのところが多くなる。

途上国でよく見た信号待ちでの物売り。
食事のため立ち寄った食堂前で

大型トレーラー達もUSAとは雰囲気が違い、古く軋んでいる。
食堂

看板も皆、スペイン語に変わった
店の女性にオススメはと聞くと出してくれたのがこれ

野菜スープに肉が入っている。種類を選べたのでチキンをオーダー。
ライスも付く。
トルティーヤ

デザート

この他に、サルサ(タコスの具)とチップス、ソフトドリンクがついて、なんと1ペソ。
ペソを持っていなかったので$5(380円)を支払う!
おおっ、安=!
そして、国境の係官達もそうだったが店の方々も愛想がいい!

これはメキシコ、楽しくなりそうっだ!
チワワまでハイウェイ45号線をずっと南下。

ゲリラが潜んでいそうな砂漠、荒野が続く。
数カ所ある検問では、武装兵士が即戦闘態勢で機関銃を構えている。

その人数も数十人。
やはり相当、治安が悪いことを伺える。
あっと言う間に陽が暮れて来た。

夕日が右側にある。
これからはこの景色をずっと見ながら南米の先までいくのだろう。

チワワ手前20キロくらいのところの集合住宅。

とても奇妙な光景だった。
チワワの街に入った。

信号が難しい。
一番上が赤信号。
横型の場合だと、右側が赤となる。
ホテルに入ると、美人のフロントの女性が積極的に話しかけてくれる。
彼女の仕事が終わってからもホテルロビーで他のスタッフも交えながら夜遅くまで、いろいろ話した。
まるで久しぶりに再会した友人か親戚のように。
こんなことは今まで無かったなあ。
そしてこの時も現在のメキシコの治安の悪さを物々しく伝えられた。(怖)
今日メキシコに入ったとき、とても懐かしい気分になった。
前述のごとく歩道は土がむき出しで、路上かまわず、食べ物を焼いていたりする。
何故か、このような途上国同様の光景を見て、匂いを感じ、嬉しい気持ちになるのは何故だろうと考えた。
一つは気取らない街、人、国であることだと思う。
それが居心地の良さに繋がっているのだろう。
そして何よりも、メキシコ人の笑顔に疲れた身体が癒される。
2011年10月8日(土)/Sat.8.Oct.2011
走行距離:460キロ
出発時間:8:40
到着時間:18:00
天候:晴れ
気温:20℃
今日はいよいよ、アメリカからメキシコに渡ります。
国境が結構不安です。
朝、宿のパーキングへ行くと、私のバイクに何かメモが・・

WE ARE WITH YOU JAPAN!
(私達は日本のあなた達と一心同体です!)
・・!!
・・、
・・、
感涙!!!
私のバイクの正面のステッカーを見てのことだろう。
メモは、この宿のものだったから、わざわざ部屋まで行って、書いて、このバイクに挿しに来てくれたんだな、と想像するとさらに、感極まった。。
隣には

BMWのバイクが夜の内に置いてあったのでこのライダーが残してくれたのかな?
と、考えながら、荷造りをしていると、そのライダーが出発のためにバイクのところにやって来た。
「このメモ、貴方が書いてくれたの?」
と聞くと、
「そうですよ」と。
思わず握手をする。
そして話しが始まった。

彼も一人旅でアメリカを横断するといい、自宅のあるサンフランシスコからワシントンDCまで行くのだと。
今の仕事は、政府関係のコンピューターのエンジニアをしているのだそうが、数年前まで私と同じようにロードレースをしていて、私も乗っていたこともあるYAMAHA TZ250でやっていたというから話しが盛り上がった。
私がメキシコに行くというと、彼も危ない、と言いつつもメキシコ料理が超美味しいのでうらやましいと舌なめずり。(笑)
彼と別れ宿を後にする。
小一時間走るとメキシコとの国境だ。
まず私がしなければならないことは、アメリカを出国する前にUSA国境オフィスで入国カードを返却すること。
飛行機での旅であれば空港のイミグレーションでその手続きは自動的だが陸路で移動する私の場合、自分でその場所を探す必要がある。
そのためにハイウェイを下りて、USA側の国境の街エルパソでそのオフィスを探そうと、目の前にあった法律事務所に入り聞くと、今日は土曜日だからやってないかもといいつつ、メキシコに行く?危ないよー!と言う。
次に向かったのは小さな橋の国境ゲート。
そこでは、あなた?スペイン語話せる?何、話せない?気を付けなよー。数日前メキシコ川で数人殺されたからね、と・・。
そしてこのゲートでは入国カードを受け取れないというのでどうしよう、と場所を変えて橋の近くで考えていると、国境係員が近寄ってきて相談に乗ってくれた。
よく見ると入国カードは12月まで有効のものであり、私は今月、仕事がらみで再度USAに入国するのでこの入国カードを返却する必要は今はないことが判った。
再度、ハイウェイに乗り、大きな国境ゲートへ到着。
USA側の出国ゲートはなく、いきなりメキシコ入国ゲートだ。
隣のビジターセンターで、イミグレーションの場所を聞いて、パスポートにハンコとツーリストカードを貰う。
ツーリストカード作成料として、262ペソ(1510円)を滞在中にどこかの銀行で支払う必要がある。
そしてバイクの書類(一時輸入許可証)であるペルミソをもらうのは何処かと聞くと、しきりに 「Banjercito」へ行けという。
ただそれが街の名前なのか何なのかがよく判らない。
とりあえずこの国境ゲートから30キロ地点にあるというので行ってみると、巨大な国境オフィスが道路を塞ぐ形で存在している。
これは迷うものではなかった。
中には、ここにもイミグレがありパスポートのハンコ、ツーリストカードも全てここで揃うため、国境ゲートで作業する必要がなかった。
私があと、必要なのは、ペルミソだ。今までは多くの国でカルネを使用して来たがこのメキシコはカルネ加盟国でないので必要ない。
というか、今現在、カルネを更新のため、日本に送り返しているため手元には、陸運局から発行された「車両登録証書」のみだ。
これを担当官に差し出すと、雲行きが怪しい顔つきになってきている。
すると、「この登録証書には有効期限が記載されていない」ということでペルミソは私に発行出来ないと言い出す。
「それは日本の行政が作ったものだから私に言われても困る」ということを訴えると20分ほど待たされた後、やっとペルミソを発給してくれた。
そしてここで、ペルミソ代:6144ペソ=35000円(デポジット:出国時のペルミソキャンセル時に返金)、ツーリストカード作成料とともにビザカードで支払い、手続き完了!
はー、疲れた。
メキシコに入って間もないファレスの街

歩道は土がむき出しのところが多くなる。

途上国でよく見た信号待ちでの物売り。
食事のため立ち寄った食堂前で

大型トレーラー達もUSAとは雰囲気が違い、古く軋んでいる。
食堂

看板も皆、スペイン語に変わった
店の女性にオススメはと聞くと出してくれたのがこれ

野菜スープに肉が入っている。種類を選べたのでチキンをオーダー。
ライスも付く。
トルティーヤ

デザート

この他に、サルサ(タコスの具)とチップス、ソフトドリンクがついて、なんと1ペソ。
ペソを持っていなかったので$5(380円)を支払う!
おおっ、安=!
そして、国境の係官達もそうだったが店の方々も愛想がいい!

これはメキシコ、楽しくなりそうっだ!
チワワまでハイウェイ45号線をずっと南下。

ゲリラが潜んでいそうな砂漠、荒野が続く。
数カ所ある検問では、武装兵士が即戦闘態勢で機関銃を構えている。

その人数も数十人。
やはり相当、治安が悪いことを伺える。
あっと言う間に陽が暮れて来た。

夕日が右側にある。
これからはこの景色をずっと見ながら南米の先までいくのだろう。

チワワ手前20キロくらいのところの集合住宅。

とても奇妙な光景だった。
チワワの街に入った。

信号が難しい。
一番上が赤信号。
横型の場合だと、右側が赤となる。
ホテルに入ると、美人のフロントの女性が積極的に話しかけてくれる。
彼女の仕事が終わってからもホテルロビーで他のスタッフも交えながら夜遅くまで、いろいろ話した。
まるで久しぶりに再会した友人か親戚のように。
こんなことは今まで無かったなあ。
そしてこの時も現在のメキシコの治安の悪さを物々しく伝えられた。(怖)
今日メキシコに入ったとき、とても懐かしい気分になった。
前述のごとく歩道は土がむき出しで、路上かまわず、食べ物を焼いていたりする。
何故か、このような途上国同様の光景を見て、匂いを感じ、嬉しい気持ちになるのは何故だろうと考えた。
一つは気取らない街、人、国であることだと思う。
それが居心地の良さに繋がっているのだろう。
そして何よりも、メキシコ人の笑顔に疲れた身体が癒される。