
実はコンゴの商店で「チョコレート下さい」
といったら売ってくれたものです。
チューブに入っていて吸うのです。
マンフェの夜、ホテルのTVのニュース(CNN)では
一日の半分ほどは日本の地震のことを流している。
偶然、サッカーの番組で試合開始の時に、
日本を支援する主旨の文面を書いたサインが
ピッチに置かれ日本を哀悼するセレモニーが行われていた。
思わず泣けた。
朝、マンフェを6:45ごろ出発。
さあ、これからフランスヴィルで出会ったアメリカ人が言う、
「最悪の道」の始まり、始まり~(苦笑)
アフリカの悪路の総仕上げと思うと固唾を飲む。
ところが行けども行けどもそれほど酷くない。
途中、スゴく地面がエグレている箇所がいくつかあり4輪だと
凹凸が激しく確かにきついだろうと思うがバイクだとラインを選べば大丈夫だ。
ラインを外すと転倒につながりそうだが。。
そして、いつもこの旅をしていて思うことがある。
「何かに守られている」
ということを常に感じている。
分かれ道があり迷いそうになると前から車が走ってきて、行き先がわかったり、
誰か、バイクが後ろから抜いて先導してくれないと思うと、地元のライダーが
登場したり・・。
沢山のお守りと、多くの方の祈りが私を守ってくれていることを
辛いシーンになる度に特に思う。
ダート70キロ中、ラスト20キロの路面が厳しい状態だったが、
雨が降らなかったのと前述の地元ライダーが先導してくれたお陰で
無事、8:30ごろ国境のEKOKに到着。
マンフェ出発から1時間45分だった。
総じて感じたことは道の状態や、移動時間に限って言えば、
このカメルーン人達が言う情報はかなり信憑性があった。
(結構、他国の方の多くはかなりのプロブレム(問題)でも
「No,problem」を連呼したり、6時間かかるところを3時間でいけるといったりする人もいる)
エコクの町でイミグレーションでパスポート、
カスタムでカルネにそれぞれスタンプを押してもらうと、
両替商が声をかけてきた。
良心的なレートで、中央アフリカセーファーフランからナイラに換えてくれた。
(コンゴ、ガボン、カメルーンは中央アフリカセーファー、カメルーン通過は「ナイラ」)
ただ、私は勘違いをしていたのはこの先、向かう、
ベナン、トーゴ、マリ、ブルキナ、セネガル等も
「セーファーだよ」と聞いた事があったので全額換金しなかった。
でもよく調べると、同じセーファーフランでも、
この先の国は「西アフリカセーファーフラン」だと判り、
どこかで両替しないといけないと少々、焦っている。
カメルーンの国境を過ぎ、次は100mほどある橋を渡った先の
ナイジェリアの国境オフィスに行く。
イミグレーションでは入国目的を記入する書類を3枚も記入する必要があり、
パスポートの確認のために、3カ所ほどの小屋をまわりその担当者と面会する。
一人だけ「何かお土産頂戴」と。
セーファーでも、ナイラでも、コカ(コーラ)でも、ビアーでも・・という。
100円ほどあげると大喜びされていた。
ここナイジェリアはカルネ加盟国でないので残り少ないカルネ手帳は使えないので、
車両一時入国許可証を作成してもらった。これは50ユーロとかなり高い。
今考えればこれはもっと値切れたかもと思う。
さあ、ナイジェリア入国!
「ハロー!ナイジェリア」
といつものように叫ぶや否や、いきなり検問。
ここもイミグレーションだという。
パスポートチェックだけだったが、
その後も数キロ先ですぐに停められた。
とにかくナイジェリアのポリスストップは多く、
ガボンやカメルーンのように「バイクはスルー」とはいかないところが多い。

さて今日はどこまで行けるか・・と考えながら走る。
オゴジャという町に入るとポリスストップも無くなり、
落ち着いた雰囲気になってきた。
ガソリンスタンドがあったので、町の情報を聞くことも含め、
給油のために入る。
ガソリンを入れてもらっていると物売りの子供達がやってきた。
バナナを一房買う。
60円くらい。
あと、孤児院(だと思う)へのチャリティのために募金を願う子供も来たので、
日本の悲劇のこともあり、このチャリティを無視出来ず、僅かだが小銭を提供。
このガソリンスタンドにちょうどいい休憩スペースがあったためランチ代わりにバナナを
食べさせてもらっているとその付近にいた人達がとても親切にしてくれた。
時間を確認するとすでに13:30。
マンフェからもう相当走ってきているのと、次の中核都市マクルディまではまだ5時間ほどかかると言う。
「この町に良いホテルはありますか?」
と聞くとホテルまで案内すると言ってくれるバイク兄ちゃんがいたので、行く事にした。
遠くから、
「お、あれか!」と思えるきれいで新しいホテルが見えてきた。
まさにその建物の入り口から入場し、
レセプションでチェックイン。
「ここはこの町で一番良いホテルです」
という。
部屋を確認すると、
最新型のTV、
エアコン、
冷蔵庫、
扇風機、
多くの照明機器が設置されていた。
インターネットはないというがまあ仕方がない。
値段を聞くと、4500円。
気に入ったので泊まることにした。
さて、バイクから荷物を全て部屋に運び込み、
ほっと一息ついて作業を始めるために、
各種電気をつけようとスイッチをいじるが、反応がない。
全ての電気機器に反応がない。
日本の事が気になるのでTVもつけたい。
フロントへ行き、電気がつかないよというと、
「電気は18:30からです」
面白いことを言われた(笑)
日本のように電気は通っておらず、ホテルで発電機を持っていて
それを始動する時間が決まっているらしい。
部屋は十分な光量を得られる窓の設計になっていないので、
懐中電灯を使いながら作業をする。
ドアをノックする人が来た。
「バイクの洗車はいかがですか?」
「値段はいくら?」
「いくらでもいいですよ」
ということでしてもらうことにして終了後、500円渡すとまた大変喜んでくれた。
何度か催促したこともあり、18:30ぴったりに発電機が動き出した!
暗かった部屋の電気が「一部」、明るくなった。
いくつかの照明機器はついていない。
照明機器が部屋に置かれているが、コンセントのコードがないものが一つ。
電気が始動し始めたとたん、バチ!!といってそのまま切れたものが一つ。
最初から点灯しない壁のライトが一つ。
TVはというと、電気が暗くなって電力が低下し始めると、
冷蔵庫、エアコン、扇風機と同時に使えなくなった。。
一つの電灯だけついている。
そして、全ての停電と、回復の繰り返しがこの一晩で10回ほどあった。
夕食を頼んであり部屋に持って来てくれたが懐中電灯を使いながら食べる。
食事はチキンかフィッシュかを聞かれたので、
マンフェの夕食がチキンだったのでフィッシュを頼んだ。
魚は太い骨がめちゃくちゃあるものだったが味付けは美味しい。
ただ、味が濃く、辛い!
パソコン他、充電したいものがあったが、手持ちのコンセントケーブルを壁の穴に差した瞬間、
バチ!!
とショートする音と共に、少し焦げ臭くなったので、
PCにつなぐのは辞めた。
携帯の充電も切れるところだったが明日の出発とともに
バイクから充電することにする。
そんなことなので、早く寝る事にする(笑)