2011年3月25日(金)/26日(土)

 

いつものように朝一で出発したかったが

昨日の朝、ランドリーサービスに出したライディングジャケットが

戻って来ないので出発出来ないでいる。

 

普段だと、早朝に出せばその日のうちにリターンされるものだが、

戻らないので問い合わせると「翌日リターン」と紙に書いてあるよと言う。

 

よく見ると、本当だ。。

「所変われば・・」だ。良く読まなかった私が悪い。

また一つ勉強になった。

 

結局、ロメを出発したのは11:00。

この旅始まって以来の最も遅い出発時間となる。

 

ロメの中心からガーナの国境まではわずか5キロ。

すぐに国境エリアに入った。

どこがイミグレだろう?とキョロキョロしながら

徐行していると手招きする男性がいる。

そういう仕草をする人は、チップ目当てのガイドか、

国境関係者か、いつも見分けがつかない。

制服を着ている所もあれば(人もいれば)、着ていない場所もある(人もいる)。

 

結果的に彼はガイドだったが、彼がいてくれたお陰で、

この国境もすんなり全ての作業が終えることが出来た。

トーゴの出国イミグレーション、出国カスタム(税関)で
それぞれパスポートとカルネにスタンプを押してもらい、

ガーナの入国イミグレーション、入国カスタムでスタンプをもらった。

あと、ポリスオフィスへの入国申請のような手続きも含め無駄な時間が全くなく終了した。

スタンプ料など手続きに掛かった費用は日本円にすると全部で1500円ほど。

最後にガイド料はとして5セディ(250円)でOKとなった。

かなり、この国境も皆親切で気持ちよく通過することが出来た。

 

ガーナ入国からおよそ15キロほどは道が工事中でよくないが、

景色は非常に良く気持ちがいい!

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ケタラグーンという場所で、道の左右が広大な水辺になっている。

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子供が水遊びをしていたり、水鳥を沢山見ることが出来た。

 

 

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国立公園もある

双眼鏡で覗けば、象も見えたかもしれない



こういった広く、落ち着いた、安心する(?)景色はナミビア以来だな・・とふと思う。

そしてガーナに入って気がついたことは田舎の村や小さな町も、不思議とスタイリッシュ?な作りが多くみられる。

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ココナッツがここでも沢山売られていた。

ちなみにチョコレートの原料はココの実で違うもの。



道を歩いている人がバイクの私を見る目が優しい気もする。

そして手を振ってくれる人の数も多い方だ。ガボンに次いで多いかな?

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カラフルなつぼが売られていた。




 

ポリスストップはバイクの私を通過させてくれるところがほとんどだったが、

一度だけ、停止を求められ、

(警察)「後ろのバッグは何が入っているの?」

(私)「パンツに、シャツに、そういった着替えだよ」

(警察)「OK、ところで何か、ガーナの警察にお土産はないかな?」

「何か食べるために、お金とか、お金とか」()

(私)「なるほどね、でも私も日本への支援をする活動をして皆お金が必要で大変なんだよ」

ということを二度ほど言うと、

(警察)「OK、では行って下さい」と笑顔で答えて終了。

 

ロメ~アクラの中間ほどにある町の小さなレストラン?に寄りファンタを頼み、

手持ちのパンを食べる。
そこのオーナーにチョコレートをひとかけらあげると喜んでくれた。

レストランの外には子供が数名集まり入り口から私を珍しそうに覗き込んでいる。

 

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その町の外れに棺桶屋が数件ある。

アフリカは棺桶屋が多いのは知っていたが、
まるで売り物の食品や、家具などを並べるのと同じように、

棺桶を展示販売していた。

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アクラに近付く途中、大学も見える。


ガーナはかなり発展していることが伺える。

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気温は33度超えで暑い!





アクラに入ると有料の高速道路が始まった。

前を行く車が料金を支払うためにいくつかあるゲートに並んでいる。

二輪専用のゲートがあるのではと思い、一番右のゲートに行くと、

そこは日本で言えばETC専用のゲートで、後ろから来た車の信号で、

ゲートが開いたのでそのまま通過してしまった。

 

ロメのホテルであらかじめ、予約してあるアクラのホテルまでの

ルートをiPhoneに入力してあったので、その通り進むが
工事中の箇所が多く、道がその通りになっていない。

どうにかこうにか、アクラの中心地まで行くが、予約してあるホテルが

わからないので、道を歩く人、タクシーのドライバーに聞きながら、

指差す方向へ行ってみる。

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アクラの中心の交差点






教えてくれる人と話していると、人が集まってきて、

バイクのことについての質問や、「どこからきて、今後どこまで行くのか」
などの旅について質問してくれる人が沢山いるが、

残念ながら毎回答えていると日が暮れてしまうので早々に

その場を退散せざるを得ない。

 

そういえば、昨年、北海道ツーリングをした時に、

私達が泊まっているペンションの前に歩きで旅をしているカナダ人がいた。

彼に英語で話しかけてもちょっとそっけなかったことを思い出した。

私も彼に「どこから、いつから来て、どこまでいくのか」などど聞いていた。

彼も人に会う度に同じ事を聞かれ続けていたんだろうなと今になると判る。

 

「もうこの辺だろう」

という所まで来たところで、バイクを道に停めて近くにいる人に尋ねると

数名の若者が近寄って来てくれるが、私の目指すホテルを聞いたことがないという。

iPhoneのソフトで検索した地図を見せると、

「その場所まで一緒に行ってあげますよ」

と行ってわざわざ、自転車を出してくれた男性、ヘンリーがいた。

そして地図が示すホテルの場所まで来たがそのような建物がない。

その近所でヘンリーが一生懸命、人に聞いてくれる。
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 いつもアフリカ人の優しさに驚きと、感動が絶えない。。

 

 

似た名前のホテルが数キロ離れた所にあるというのでそこに行くことにした。

そのホテルに到着し、フロントで正式なホテル名をいうとここではないという。

そのホテルで電話を借り、予約してあるホテルに電話すると、

ここから20キロほど離れたアクラではない隣り町だという。

結局、iPhoneのソフトで検索した地図が間違っていた。

 

ヘンリーはなんと、改めてそこまで行ってくれるという。

最後まで責任持って私をホテルまで送り届けるつもりなのだ(涙)

たださすがに自転車でそこまで行けないので、私のバイクに一緒に乗って行くことにした。

元々、私のバイクのタンデムシート(後部座席)には大きな荷物が積んであるので、

ヘンリーが私のバッグを抱えて乗り、

私が前のめりになった状態で20キロの道のりを走ることになった。

私の運転の体制がかなり苦しい(辛)。

見た目にも笑えるようで実際、多くの道行く人が私達を見て笑っていた。

またそういう時に限って、夕方の渋滞が激しく、

3人乗りに近い重量のバイクをすり抜けで運転するのが超厳しい。。

 

やっとの思いでホテルに到着!

そこは素晴らしいところで、完全に海に面していて、プールもある。

・・が、チェックインを済ませた頃にはもう暗くなり始めていてゆっくりホテルを

満喫するには時間が遅かった。

 

ヘンリーには私の連絡先と御礼を渡し別れた。

もう少し話しをしたかったが、彼もすぐにアクラの街に戻らないといけなかったようだ。

 

【ラマダリゾートアクラココビーチ:USD161(朝食付き)

(住所はアクラでなかった)

 

翌朝、6時ちょうどに誰かがドアをノックする。

なんでこんな時間に。。と思い窓から覗くとホテルスタッフがドアの外に立っている。

ドアを開けると、「ヘンリーという男性が訪ねて来ています」という。

彼も、私ともう少し話しをしたかったらしく、また私が朝早く出発すると言っていたので、

この時間に来たのだ。

 

まずはロビーに行き、彼といろいろ話すと数年前までポリスマンをして

今は夜間の警備の仕事をしているという。

夜勤明けで来てくれたのだ。

 

ガーナについて、家族について、いろいろ聞かせてもらった後、

私が彼に夢を持っているか訪ねると、

「・・夢、ありますよ」

とはっきり言い切ったあと、少し間を置いて、

「大学に行って、研究をしたい」と教えてくれた。

場所を変えて1時間ほど浜辺の椅子で話しをしたあと別れた。

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話している時、彼は日本に行きたいと思っている言い、

ただガーナ人が日本に行く場合、ビザの取得時に、

日本人からの招待状が必要だと言っていた。

もちろん私が書いてあげると伝えた。

 

また彼に留まらずだが、アフリカ人は老若男女問わず皆、

政治について、深い興味と知識を持っている人が多い。

そのあたりは私を含め、日本人とだいぶ違うところだと思った。

 

一泊の予定だったが体調、バイクの整備含め万全でガーナ北上をするため、

もう一泊することにした。朝、ホテルのフロントに延泊を告げる。

 

ここのホテルは、首都アクラから離れた郊外であることもありとても静かであることと

インターネットがホテル中でWi-Fiが無料で飛んでいるためいろんな面で快適だ。

 

たまった多くの事務作業も進めないといけない。

午前、ホテルの敷地内にマッサージがあることを知り早速行く。

マッサージはナミビア以来だ。たまった疲れを回復することが出来た。

ランチは値段の高いホテル内ではなく、向かいのレストランへ行ってみた。

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フライドライス/チキン/コーラで400円。ホテル内の4分の1の値段だ。

 

作業を終えたら今日は早く寝て、明日の街クマシに向かう。

さて明日はどんなドラマが待っているだろうか。

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