2011年4月14日(木)
今日はいよいよアフリカ大陸最後の国、モロッコに入国します!
温めてくれたパンとコーヒーの朝食を済ませた後、チェックアウト。仲良くなった守衛とお別れの挨拶をし、ホテルを後にする。
40キロ先にモーリタニアとモロッコ(西サハラ)との国境がある。その途中でも子供インタビューがどこかで出来ないか考えながら走るがやはり人影が全くないに等しく難しそうだ。
そして、寒い!!
気温は18度。
バイクで時速100キロ以上で走ると冬を思わせる寒さになる。
オールシーズンタイプのライディングジャケット(ラフ&ロード)の上にレインウエアを着る。
国境へ行く道が工事で寸断されていたので少し回り道。
どこを走って良いか判らないww(汗)
道というより、砂漠の上を車が走ったあとを通るだけ(笑)
タイヤの跡を見失ったらアウトだ。(怖)
モーリタニア側の国境に到着。
私の旅程では、改めて黒人社会が終わったことを知らされる。
もう、国境係官に黒人は存在しない。
モーリタニア側の国境で、イミグレーションに行きパスポートに、カスタムではカルネにそれぞれハンコを押してもらう。
次は現金の両替。モーリタニアでしか使わないウギアからモロッコ/ディルハムへ変える。両替屋さんも皆、必死ではあるが良心的なレートだと思う。
ついに出国と思いゲートを出るとジェンダメリー(憲兵)に呼び戻される。
「オフィスでのパスポートチェックを行っていないのでなんで出る~!!」
と怒っているが笑顔で対応しているとすぐに終わりどうでもよくなる(笑)
ついにモーリタニアを出国し、いよいよアフリカ最後の国、モロッコへ。ただこのモロッコは「西サハラ問題」というものがあり、「西サハラ」という亡命政府が存在し、モロッコの南半分を独自の国であると主張している地域になっている。クーデターや戦争は現在起こっていないが国際問題の一つ。
ただ事実上は完全にモロッコ政府がコントロールしている。
モーリタニア国境を出てから3キロほど道でない道(悪路)を行くとモロッコ側の国境に着く。
ここでは時間がかかった。
イミグレーションでのハンコはすんなり。
ただカルネに変わるバイクの一時輸入許可証をもらうのに人が多いのと、フランス語がわからずいろんな人に尋ねて回った為、モロッコ国境を出たのはほぼ正午。
ただ、モーリタニア、モロッコともに手数料/賄賂の請求は一円もなく、人も良い。
困っていると誰かが寄って来てアドバイスをしてくれる。
私の旅は一人だから困ることが多い。困るからなんとかしようとする。なんとかしようとするから手を貸してくれる人が登場してくれる。そして苦しいから親切に対し、深く感謝できる。今まで不感症になっていた大切なことに敏感に感じることが出来てくる。
さあ、いよいよにダクラに向かう。ちなみに日本語表記だと「ダクラ」だが、現地の人の発音は「ダカール」。
セネガルのダカールとほぼ同じで混乱することが多かった。
ダクラに向かうにあたってお腹がすいたので国境出口にあるレストランで食事をしようかとも思うが時間も遅くなっているため、とりあえず出発することにした。
ここからまだ350キロほどあるので途中、休憩するときにでも何か食べようかと。
・・3時間半後・・・
無休憩でダクラに到着。
途中、ガソリンリザーブタンクのコックをオンにするために停まった以外はずっと走り続けた。
実は、途中、休憩する町がなかった(笑)
ごくわずかガソリンスタンドとそこに併設する店が二軒ほどあったがこの区間ほぼ村も、集落も、ほぼ無いといっていい。
今までのアフリカとまったく違う点のまた一つだ。
ポリスストップ(検問)も一つもない。あれだけ頻繁にあったモーリタニアと全然違うのでビックリ。。この制度の違いはなんだと思う。。
最後、ダクラの街に入るとき、一度あっただけ。
モーリタニアあたりから運転のマナーが良くなってきた。バイクの私を抜いてい車はほぼウインカーを出すし、私が追い越そうとする時は運転手がわざわざ手を出して抜いて良いよというジェスチャーをしてくれる人も多い。
あと虫が全然、飛んでない。
今までは一日の移動が終わるとヘルメットのシールドにびっちりと虫の死骸がへばりついていて、走行途中、またホテルでそれを取り除くことが日課となっていたが一匹もついていないことに驚く。よほど乾燥しているからなのか。虫が寄る植物が存在しないからなのか。。
道の右と左。空の色が違うのがわかりますか?
右は地面に反射され白っぽく、
左は大西洋の海の青さが反射しています。
空の色まで変える大地と海。
この世のものとは思えない景色が続きます。
海辺にあった3軒のみの村。
海を前に何を考え、どんな生活、どんな人生なんだろうか。
まるでスキー場!?と思わせる白い砂漠の大地
何かいる!!
・・またラクダでした。。
疲れが吹き飛ぶ、景色!
「ウオー!!」
と叫びながら走っています(笑)
蜃気楼に遭遇!ww
大西洋へ向かうダクラ半島
砂で出来てた海岸線
ダクラ市街地が見えて来た!
何とも言えない街の入り口のゲート(笑)
街はとってもきれい!
集合住宅?
美しい街並み!
空港近くにリージェンシーホテルがあった。
海沿いの道もとっても素敵な作り♪
この先の左側が私の滞在ホテルです。
【BEST WESTERN BABAL 100MD(1万円)フル完備 Wi-Fi無料/超速】
(気候が良いためエアコン設備なし)
ホテルに入りTVを確認すると全てアラビア語と一部フランス語で英語の番組は皆無でCNNさえ映らない。
でも笑ったのはTVショッピングの番組は日本同様やっていて盛況のようです。
売っている商品はイスラム教に関するグッズ(容器?)だった(笑)
気がつくとセネガルのダカールを出発して連続走行が4日目となり、その内、国境超えが二度ありました。
このホテルが気に行ったのと休息を兼ねてもう一泊することにします。
部屋の目の前は大西洋の入り江で、透き通るエメラルドグリーンがきらめいています☆
アフリカ最後の国に入国し思うことは全ての国で人が優しかったこと。困っている人を助けようとする気持ちが強い人が多いこと。
でも、今の日本は全然負けていない。遠くから日本を見ていてそう思う。