※リアルタイムでは現在、中国に入国しカシュガル(新疆ウイグル自治区)に滞在しております。
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ナルイン(キルギス)~カシュガル(中国)の旅
2011年7月12日(火)
移動距離:378キロ
現地出発時間:8:00
現地到着時間:19:30(時差+2時間)
最高気温:34℃
最低気温:12.5℃
キルギス最後の山中の町、ナルインを離れ中国へ向かいます。
さあ、アジア最大の難所のトルガルト峠を無事越えられるか!
中国側で待つガイドさんと会うため12:00に峠に到着する必要があるので早めに出発します。
宿の朝食時間は8:00だったものを7時に早めてもらいました。
朝食はナンの他に、牛乳を使ったお粥、チーズ、バター、ヨーグルト、など土地柄、乳製品が沢山テーブルに並びます。
チェックアウト時に請求された金額は、800ソム(1400円)でした。
安くて感謝です!
宿を出て数キロ走るとすぐにダートに変わりました。
行き交う車がすごい土埃をあげてはしるのでたまらない。
キルギスで出会ったジャニさんが「マスクをして行ったほうが良いかも」との言葉に従い停車して装着。
大正解。
トルガルト峠まで200キロある中、舗装部分は少なく中国間を行き交う大型トラックは多く、バイクが真っ白になるほど。
途中、長い範囲にわたり工事が進められています。ナルインからトルガルト峠まで全面舗装が終わるのは20年後くらいだろう。
時折、かなり大きい凸凹があり、深いところに入ってしまうとあわや転倒です。
二回ほど地面からバイクが離れるほどの大ジャーンプ!!をして危なかったです。
住む人も極めて少なく、交通量が極端に少ないこの場所で転んだら助けは来ません。
アクセルを緩めるしかありません。
もしペースが早く、到着時簡に余裕が出来れば、天山山脈をバックに沢山の撮影が出来たのに・・。
もっと早く宿を出発すべきだったと後悔と反省。
標高3500m地点まで来ると残雪の山々を真横に見て走ります。
出発から3時間半走ったところでやっとキルギス国境オフィスに到着です。
冷たい風が吹き荒む敷地内には、国境係員の兵士達だけが数名立っています。
中には真冬仕様の迷彩ジャンパーを着込む姿も見える。
パソコンの調子が悪いとのことで時間はかかったが、作業はいたって簡単。
バイクの登録証を要求されることもなく、パスポートのみ出して、押印して終わり。
GPSでは標高3741キロを指し気温は12.5℃です。
寒さ、高山病の影響はほとんどありません。
昨日ナルインへ向かって山を登って来た時のほうが頭が痛かったな。
(国境オフィスではない。)
中国国内の走行をサポートしてくれるガイドさんグループがそこで待っててくれた。
※トルクメニスタン同様、中国も外国人が自分の車両を持ち込んで走行する場合、現地旅行社車両の伴走が必要。
「私はモンゴル族なので名前だけです。」(苗字がない)と自己紹介。
お腹が空いたでしょうと、用意してくれたナンを渡してくれるとき、
「これはなんですか? これはナンです。へへ。」
・・一人突っ込みのボケをいきなりかまします。
長期間、共にする方なのでどんな方が来るのだろうとやや不安でしたがとっても救われました。(笑)
やっぱり笑いって大切^^
そして1500キロ離れたウルムチから二日かけて来てくれた旅行社の宋社長は、作家で冒険家の戸井十月さんをはじめ、数々の方の中国走行をサポートされたその道のエキスパート。
大変、心強いです。
通常、ある程度のグラデーション的なところがあったが、ここは一気に違ってきます。
漢字表記が身近で良い、というものあるが、それ以上に大きく、明確で、英語表示も多いのが結構、意外。
そして、道がいい!!今までの旧ソ連諸国の悪い道を走ってきたため余計感じる。
アフリカを走っていた時、道路の技術輸出のために駐在していた中国人を現地で沢山見かけたことが納得できる。
あれだけ山腹に緑が豊富にあり、牧畜が見られたものがまったくなくなり、険しい山肌が迫り来る岩山だらけに。
空港のような作りで、大きく、新しく、導入されている機械もシステムも先進的。
中国が急速に先進国へ向かっていることを肌で感じる。
トルガルト峠から数えると180キロほど走ると、カシュガルの街に入ってきた。
きれいに整備された街は想像以上だった。
10年近く前に来た時の中国と全く違っている。
車も新しく良い車が多い。自転車が少くなった代わりにバイクが多い!
そして最も驚いたこととして、なんと全てのバイクが電気式!!!
全然、音がしない!!
基本的に、ガソリン車のバイクは街中は乗り入れ禁止とのこと。
(私は許可を得て入ることが出来ています)
電気式バイクの導入が中国国内で最も進んでいるのはこのカシュガルなんですって!
これも電動!(驚)
交差点の信号も新しくて著しい進歩だなーと思っていると、信号無視する人はメチャ多い(笑)
本日の事件?発生!(笑)
宿泊先ホテルに到着するもバイクを停める駐車場がないと言う。
駐車場がホテル裏にあるが、明日の朝にはバイクがなくなっている可能性が高いと。。
ちょっと想像してみてもらっていいですか?
例えば、新宿ヒルトンホテルのロビーにバイクを入れて駐車ですよ。(笑)
で、ロビーの中に入れるというのはいいのだが幅の広い私のバイクを入れられる入り口がない。
この回転ドアから入れようという。
山「は?絶対、無理、無理!!」
ホ「いや、出来る!!」
山「まじ~?!」
入れました。(笑)
・・もう、ガラスごりごり、めりめり、回転ドアの中で、数人がかりでバイクをずらしながら入れました・・。
もう、信じられん!!(笑)
でも、Never give upの精神を見せてもらいました。
部屋へ大荷物を運び込みシャワーを浴びた後、3人で食事へ。
今日は四川料理で辛っー!でも激ウマ☆
日本語が出来るきさくなガイド君、日本人を沢山サポートしてきた宋社長。
そしてご飯が主食として用意される食事の場所。
そんなここ中国は今までの旅の中で一段と落ち着く場所として過ごすことが出来そうです。
アフリカ~ヨーロッパ~中東~中央アジアを通過し辿り着いた大国中国。