走行距離:280キロ
出発時間:9:00
到着時間:15:00
天候:晴れ時々曇り
気温:15℃
短い滞在期間にも関わらずアフリカ並みに?試練のモンゴルだった(笑)
厳しい境遇に逢えばあうほど、人の優しさに触れ、感謝するのはこの旅のお約束。
朝食は8:00からだというのでそれまでに荷物などを万全にして食堂に行くと開いてない・・。
モンゴル、こればっか(笑)
聞くと、9:00からだと。それも怪しい。
部屋にカップラーメンが常備してあったので朝食代わりに食べる。
実は昨夜も食べたので二食立て続け!
カップ麺好きなので、旨ーいと喜んで食べる!(笑)
私を気遣い、いろいろとお世話をしてくれたホテルの用務員、ジャルダルサンハーンさん(名前が長い/笑)と別れを惜しみつつ、町を後にする。
向かうはロシア!
モンゴル国境に到着。
混んでいないこともあり 30分ほどで全ての手続きが終了。
特に一人だけ、珍しいほど(失礼・・;)美しく、日本語が話せる女性がいて、助けてくれたお陰で早く済んだ。
さて、次はロシア国境。
ある先人のブログにこのロシア国境で凄く時間がかかったと書いてあったので少々、緊張して近付く。
すると、迷彩の軍服をカッチリ着込んだ係官がいるのだが、なんと女性が多く、そして、なんと、むちゃくちゃ皆、美人!
げー。
足が痛くなくなったよ、おい。(笑)
ここでも、モンゴル人の列とは別に、作業を進めてくれたお陰で順調に終了。
最後の荷物チェックも、バイクの横で女性の係官が、言う。
「Do you have Drugs, and Guns?」
そんなストレートに言われても。(笑)
ナイナイ!もう、笑いながら、1分で検査終了。
こんな友好的、かつ簡単な国境も久しぶりだった。
そしてEU以来の先進国らしさの余裕を感じた一幕でもあった。
そんなこんなで、ロシア国境を40分ほどで出発。
一瞬、分かれ道で迷うが、親切な若いドライバーに助けられ、順調にウランウデにバイクを向けることが出来た。
数キロも走らないうちに驚きの光景に出くわす。
戦車が二台。路肩に停まっている。
一瞬、ドキッとしたが、そう言えば、アンゴラでもこんなのあったなー、と思い出す。
放置と、外国者向けの軍事力アピールの両方だろうと。
いや、でも写真を撮りたかったなー、と思いつつそのまま通過。
行く手の左右は茂った山林地帯になっていたが、一部、木が少なく開けた場所が目に入った。
すると、そこは、異様な風景。
戦車の集会をしている!
何十台もいる!!
そして戦車の上や周りに兵士の姿が沢山!
いやいや、これはさすがに写真を取りたいと思いつつ、ヤバいかなとも。
そしてさらに進むと、前方、左脇に戦車が止まっている。
お、これは写真をすれ違いざまに撮っちゃおうと思うと、なんとこの戦車、停まってない!
動いている!
何? それも、全速力?!
時速、100キロは出ているだろう!
それはそれは、凄い爆音!
轟々と、キャタピラの音と、どんだけの排気量なんだ!?と、思わせる、もの凄いエンジン音が、山間部を切り開いて作られた道合いを鳴り響かせて走って行く。
この心に振動が来るほどの驚きは、生まれて初めてサーキットに行って間近でレーシングマシンの爆音を聞いたときのものと似ている感じだった。
足がキャタピラなので、敢えて、舗装路を走らず、脇の土の部分を全速力だ!
それと、ぎょっとしたのが、真横まで来て見えたのが、戦車の前方、甲板中央部(車で言えばボンネット)から人間の頭だけが出ているではないか!
革製のヘッドギアを付けてゴーグルもせずに、前を見ている。
彼が運転士なのか。
その急ぎ方は、戦車の集会に遅刻してしまって急いで駆けつけているといった感じにも見られた(笑)
今までの旅でいろんな出来事があったが、基本的にはとても平和だった。
ただこの光景を見た途端、私の中の平和の鐘の塔が崩れていく感じがした。
まさにロシアは軍事大国であり、臨戦態勢、またはそれをアピールする国家であると。
僅かに工事をする区間にも出会うが基本、道の状態は良い。
そして、何よりも標識が沢山出ているので安心。
ただ、ロシア語オンリーなので全く読めませんが。(笑)
真っ直ぐは「ウランウデ」と書いてる。
あのモンゴルの大草原が幻だったように、針葉樹の並木道が続く。
いきなり、行き交う車の運転マナーも良くなった。
あのクラクションの嵐、無茶苦茶な追い越し、幅寄せ(特に中国)が嘘のよう。
何しろ、空の青さがヨーロッパに戻った感じなのがとても不思議☆
不運な事故は相変わらずあちこちで見かけます。
そこらじゅうで、横転しています。
ついにウランウデの町に突入!
ホテルを目指し、事前に検索してあった場所にやっとの思いで到着するも、それらしきものは一切ない。
英語が出来る人がいないので苦労しつつ、数人に聞いてやっと到着!
【バイカルプラザホテル 3300ルーブル(8700円)】
日本から持ってきた湿布を使い切ってしまったので近くの薬局へ行く。
シップが無いとのことでジェルタイプのものを購入。
古傷を浮き上がらせる内出血が酷くなった気がするが、腫れは少しは引いてきたかなあ。
(テカっているのは塗り薬のせいです)
しかし、汚い足だねー。
こんなの掲載してスミマセン。
ユーラシア大陸横断最後の国、ロシアに入国出来て、かなりほっとしています。
この先の見通しもついて来たこともあり、足をもう少し回復させるため、ここで少し滞在する予定です。
2万5000キロに及ぶ、ユーラシア大陸のゴール地のウラジオストックまであと3500キロ!
この先、シベリア横断の旅の中で、子供インタビューが、どこで出来るか、どんな答えを聞く事が出来るか、とっても楽しみが広がります!
でも、言葉、大丈夫か?(;´Д`)